・2003年:2499万円
・2008年:2323万円
・2013年:1941万円
・2018年:1788万円
20年で約1000万円も減少しています。仮に皆さんの年齢が45歳だとしたら20年後はどうなるのでしょうか。少なくとも今後減少していくことは明らかでしょう。
そして2つ目。それは「年金支給額は減る見込みである」ということです。年金制度の原資は、若い世代が納める保険料です。しかしながら現在は少子高齢化が進んでおり、現行の年金支給額を維持すれば、若い世代の負担はどんどん増えてしまいます。近い将来、行き詰まってしまうでしょう。そのため、今後の年金支給額は減っていくはずです。
そのことは国も認めており、すでに2004年の時点で従来の物価に連動して年金支給額も上がっていくという仕組みから、あまり上がらないものに変更されました。
また、厚生労働省は2014年に「30年後の年金給付額は、今より2割ほど低くしなければならない」と発表しています。
最後に3つ目は、「今後も平均寿命は延びていくはず」ということです。世界に先駆けた超高齢社会(65歳以上の人口が総人口の21%以上)の日本では、平均寿命が年々図表2
のように延びています。戦後の平均寿命は、男女どちらも約50歳でした。
それが現在は男性約81歳、女性約87歳まで延びています。しかも栄養状態が今と変わらないと思われる平成に入ってからも男女ともに5歳以上長生きできるようになりました。