前回は、ネットでコインを購入する際の「業者の選び方」を説明しました。今回は、なぜ鑑定会社はコインの「基準価格」を定期的に見直すのかを見ていきます。

鑑定会社にとって「鑑定費用」は主な収益源

鑑定会社では、コイン鑑定歴20年以上のベテランが複数人で鑑定を行っており、鑑定師自体はコインを保有することが禁じられています。

 

したがって、袖の下を貰って高いグレードをつけるとか、自分で勝手に高いグレードをつけてコインを売買するなどの不正はできないわけです。

 

また、鑑定会社は定期的にコインの基準価格を変更しています。実は、これが最大のポイントなのです。鑑定会社としては、コインをどんどん持ち込んで鑑定してほしい。なぜならば、鑑定会社は鑑定費用が主な収益源だからです。

鑑定会社はコインの値段を「徐々に上げていきたい」

では、鑑定するコインを増やすにはどうしたらいいでしょう。

 

そうです。鑑定会社の鑑定付コインが値上がりしていけばいいのです。この部分が最も重要なところで、鑑定会社はコインの値段を徐々に上げていきたいのです。オークションでは、鑑定会社がつけている基準価格がベースになります。

 

コインが値上がりすると、コインの持ち主も儲かり、鑑定会社も儲かり、オークション会社も儲かるわけです。結果、全員儲かるので値上がり傾向がずっと続くわけです。

 

本連載は、2016年2月12日刊行の書籍『超富裕層だけが知る資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

超富裕層だけが知る 資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資

超富裕層だけが知る 資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資

石山 幸二

幻冬舎メディアコンサルティング

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