ハワイでは、感染者の増加を防ぐため、6月及び7月の期間、JAL、ANAの全便運休が決まっています。州知事によると、出発地でPCR検査等で陰性であることが証明できれば、2週間の隔離措置は免除する方向で検討中とのことで、8月ごろから旅行者の受け入れの再開の可能性がでてきました。今回は、ハワイ不動産購入の流れと、エクスローの重要性について解説します。

ハワイ不動産購入後の「引渡しの流れ」

【11】最終物件調査(ファイナル・ウォーク・スルー)
物件の引き渡し前に、立会いで物件の最終的な確認を行います。

 

【12】登記書類の署名(公証手続き)
上記の条件が全て整った後は、登記の書類に署名と公証手続きを行います。日本にいる場合は、アメリカ大使館か公証役場で行います。

 

【13】残金の支払い
残金は登記日の3日銀行営業日前までにエスクロー指定の銀行口座に送金します。

 

【14】登記完了(レコーディング)
物件の名義変更登録が完了し、物件の引き渡しとなります。鍵を売り手側から受け取り、譲渡完了になります。

 

そして、契約(価格合意)から引き渡しまでの期間としては30日~40日となります。最終支払いが引渡しより前にエスクローに着金しないといけないため、余裕をもって残金の送金をしないといけません。契約(価格合意)から引き渡しまで、日本よりも速いスピードとなるため、資金の準備等も物件選びと同時進行で行うことをお勧めいたします。

 

日本人であっても、パスポートがあればハワイで銀行口座を作ることが可能です。口座残高がゼロで半年間出入金がなければ休眠口座となり、凍結されてしまうことがありますのでご注意ください。ハワイの銀行では、ワイキキの周辺の支店を中心にほとんどで日本語で対応できるようになっているので、安心して口座作成することができます。

 

また、作る際は、Saving Account(セービングアカウント)ではなく、Checking Account(チェッキングアカウント)を作ることをお勧めします。

 

セービングアカウントは日本でいわゆる普通預金口座ではあるものの、頻繁にお金を出し入れするための口座ではないので出金できる回数が限定されていたり、そもそも出金するにはチェッキングアカウントに資金移動が必要なケースもあります。その代わり、預金残高に対して有利な金利がつきます。日本でいう定期預金に近いかもしれません。

 

それに対して、チェッキングアカウントは、日常使いするための口座になり、チェック(小切手)の振出しができる口座となります。アメリカでは、小切手での支払いがまだまだ根強く、日本の「振込」より手軽に小切手を先方に郵送することで支払いが可能となります。小切手をうまく使うことができれば、アメリカでの生活はより便利になります。

 

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※本記事は、オープンハウスのアメリカ不動産投資 海外不動産コラムで2020年6月10日、6月15日に公開されたものです。