前回は、アンティークコインを鑑定する「鑑定会社」について説明しました。ペルーの1オンス金貨を例に、コインが値上がりするパターンのひとつをご紹介します。

コイン投資はローン・レバレッジ・口座契約の必要なし

コイン投資にはローンやレバレッジは必要ありません。どちらも利用できないという意味である反面、だからこそ、口座開設も必要なければ、契約も必要なく、手軽に購入することができるのです。

 

FXなどでは、海外の業者に口座を開設しようと思えば、パスポートが必須ですが、コインを購入するのにパスポートは必要ありません。

「オークションの回数」が価格に影響する

近頃では、ペルーの1オンス金貨が人気になりつつあるようです。発行されたのは1950年代と比較的新しく、発行枚数が100枚とごく少ないのが特徴です。現時点では50万円程度で購入できます。

 

このコインの人気に気づいたのは、あるお客様からのオーダーがきっかけでした。そのお客様は勉強熱心で、有料の情報を購入しています。その情報からペルーのコインが有望であることを知って、筆者のところに「探してください」と依頼してきたのです。

 

発行枚数が100枚ならば希少価値はあるので、将来価格が跳ね上がる可能性もあるでしょう。そのような金貨を誰かが見つけて、徐々に認知され始めると、何回か売買されるうちに価格も2倍程度まで上昇するのです。

 

オークションの回数が少ないほど、価格が上がりやすいという傾向もあります。たとえば、イギリスのオークションは3、4カ月に1度しか開かれませんが、アメリカでは毎月、オークションが開催されています。

 

ですから、アメリカのコインに比べて、イギリスのコインは価格が上がりやすいという傾向があります。オークションの回数が1年に1回程度に減少すれば、さらに価格は上がるでしょう。このようにオークションの回数の希少性というのも価格に影響していると思います。

 

本連載は、2016年2月12日刊行の書籍『超富裕層だけが知る資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

超富裕層だけが知る 資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資

超富裕層だけが知る 資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資

石山 幸二

幻冬舎メディアコンサルティング

増税、インフレ…多額のお金を持っているほど、資産を「守る」ことが難しくなった現代。不動産や保険など様々な投資対象が資産防衛手段として喧伝されていますが、未だに唯一解は提示されていません。 そんな中、本書では知ら…