「資産100億円の形成には節税や賃貸経営、そして資産運用についてのあらゆる基本原則を理解することが欠かせない」と語るのはアサヒグローバル株式会社、ゴールドトラスト株式会社、ゴールドエイジ株式会社取締役会長で、自らも年間家賃収入7億円のオーナーでもある久保川議道氏です。本連載では、その唯一無二ともいえる「賃貸経営」と「資産運用」を中心とした資産形成における久保川氏の独自のメソッドや考え方をブログから抜粋し紹介します。今回は、「幸せなお金持ち」になるための条件について見ていきます。※この記事は久保川議道氏のブログ『会長のひとりごと』Vol.51(2017年3月)から抜粋、編集したものです。

世界中にお金が偏在して貧富の差が広がっている…

まず第1に絶対に正しいことは、『お金持ちが幸せ』ではない、ということです。

 

その理由は

①お金で健康は買えません。

②お金で家族の幸せも買えません。

③お金で寿命も買えません。

④お金で愛情も信用も尊敬も買えません。

⑤お金はあの世に持っていくこともできません。

ということからです。

 

そして第2に私達は必要なお金は大切ですが、それ以上のお金があってもなくても困りませんし、それで不幸になることはありません。必要最低限のお金があればいいのです。私はそう思います。

 

第3に、とは言いながらお金が好きな人、お金儲けが生きがいの人、お金を貯めることが好きな人(そうしないと不安な人)がいますね。そして世界中にお金が偏在して貧富の差がどんどん大きくなっています(例:「世界的お金持ち62人と貧乏な36億人が同じ資産」、「アメリカの上位1%の人と下位90%の人の資産は同じ」等)。嫌な世の中になったものです。

 

第4に、そう言いながらも世間の風潮は、お金のある人は偉い人と思われたり、逆に人の価値を判断する基準がお金だったり・・・。お金でその人の価値を決めてしまうのがアメリカです。だから逆に多い年収を目標にビジネスで競争して努力して高収入になって成功することが人生の目標になってしまいます(トランプ大統領は年収800億円、個人資産1兆円、大金持ちだから大統領になったのでしょうかね・・・)。

 

責任の大きさに比例して収入は増えるものだが・・・

さて私ですが、私はあまりお金に興味がありません。

 

①しかし、会社経営では出と入りのお金が年間376億円(売り上げ188億円・支払い188億円)ありますから、そのお金のすべての責任は私一人ですね(借入金の保証人は私だけです)。

 

②それと住宅やマンションの設計・施工・販売を行っていますから、お客様にさせた借入金がなんと1500億円。まあこれも全て私の責任です。

 

③もう一つは賃貸経営の管理借り上げをして年間18億円のお金の保証がありますから、これから20年30年先までの家賃の保証が私の責任です。30年間として18億円×30年=540億円が私のお金の責任だということですね。

 

④そして私は年間30回ほどのセミナー講師をしています。私の話を聞いて、それなら自分も『土地セットプラン』の賃貸経営をやってみようかと言われるお客様が年間45億円相当お見えなんですね。これが10年間だけでも450億円分のお客様の借入金のお金の責任が私にはあるのです。

 

お金のことに興味がないのに私にはたくさんの『お金の責任』がついて回っています。やはりそれだけのお金の責任があるからだと思うのですが、私はお金持ちではありませんが一般的な人たちの収入の20倍ぐらいはありますね。お金というものは原則、責任を課す大きさに比例して収入が大きくなるものだと私は考えています。

 

あと私はセミナーでお金持ちになる方法を教えています。それは『3代先100年先の土地活用』『築年数別賃貸経営』そして『100億円の資産を作る方法』などです。しかしそれらは全て自己責任で行うこと。大きなお金の責任が取れる人だけがたくさんのお金や財産をつくることができるんですよとお話をさせていただいています。そして一人でも多くの皆さんが『幸せなお金持ち』になっていただけることを念願しています。

 

その人に、そして私に必要なお金を扱うこと。責任の取れる金額を扱うこと。そして世のため人のためになるお金の使い方をすること。自分自身にお金が回ってきた時は、またそのお金を責任の取れる範囲で使っていく。そうするとまたお金の額が少しずつ増えて広がっていく・・・。そんな感じでしょうか。

 

①まずは幸せになることです。②次に責任の取れる範囲で必要な金額のお金持ちになることですね。私は『幸せなお金持ち』とはこの2つだと思っています。