お米の先物市場活用法
三次 理加
出版社名:株式会社時事通信出版局
発行年月:2020年1月
先物取引といえば、ハイリスク・ハイリターンな資産運用、投機というイメージが強い。一方、生産者、集荷業者、卸売業者、飲食業者等の立場で先物市場を利用する場合には、次のようなメリットがある。
1価格変動のリスクヘッジ:将来の仕入価格や販売価格を固定化
2新たな取引ルートの拡充:未払い・不履行のリスクがゼロになる、米の仕入れ先を広げることができる、在庫を含む米の売り先を確保できる。
しかし、メリットは、世間一般には知られていないのが現状だ。そこで、米に関わる業者を対象に、先物取引を資産運用としてではなく、米の取引そのものを目的とするメリットや会計処理等をやさしく解説する。