「どうやったらお金持ちになれますか?」よく聞かれる質問です。お金持ちの家に生まれた人も、さかのぼれば誰かが最初に資産を築いたはず。では、自分がその最初の一人になるにはどうすればいいのでしょうか。例えば住宅購入時、手元資金1,000万円を頭金にするのか、運用するのか。「借金は少ないほうがいい」という考え方を変えることで、資産形成の選択肢が広がります。大家歴25年、総資産約9億円の現役CFPである竹下昌成氏が解説します。
「どうやったらお金持ちになれますか?」資産9億円の現役大家CFPが、何度も聞かれる質問に〈借金を増やしてごらん〉と言ったワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

借金を減らすことだけが正解ではない「マインドチェンジ」

私は、全員に不動産投資を勧めているわけではありません。住宅は家族が生活する場所です。資産性よりも住み心地を優先するのも、住宅ローンをできるだけ減らすのも自由です。


投資が苦手な人もいるでしょう。無理に実践する必要はありません。


ただし、次の2つには大きな違いがあります。


「そんな方法があるとは知らなかった」

 

「知っていたけど、自分には合わないので選ばなかった」

 

私は、後者であってほしいと思います。

 

そして、知っていて選ばなかったのなら、後になって「あのとき、やっとけばよかった!」とは言わないことです(笑)。自分で考えて、自分で選んだ結果なのですから。


大げさに言えば、資産形成で重要なのは、借入に対する考え方を変えられるかどうか。「マインドチェンジ」です。


借金は少ないほうがいい。早く返したほうがいい。そう考える人は多いでしょう。もちろん、借入を減らすことにはメリットがあります。しかし、借入を活用して手元資金を残し、別の資産を取得する方法もあります。


「借金を減らす」だけでなく、「借入を活用して資産を増やす」という発想です。


私自身、現在の借入金は約3.3億円あります。借入を増やすこと自体が目的ではありません。返済できることを前提に、借入を活用して資産を取得してきました。


銀行員でもFPでも、知識があるだけでお金持ちになれるわけではありません。知識をどう使うのか。実際に行動するのか。そして、行動しないという判断も含めて、自分で選択することです。


大きな買い物をするときは、資産形成のチャンスでもあります。やるか、やらないかは自由。でも、知らなかったから選べなかったのでは、もったいない。


「知っていたけど、選ばなかった」


そう言えるだけの知識は、持っておいてほしいと思います。

 

 

竹下 昌成

竹下FP事務所 代表

日本FP協会認定CFP・TAC講師