紙の媒体が敬遠され、「雑誌離れ」ともいわれるなか、サブスクなどの読み放題を利用して雑誌を読む人も多いです。いまどきのティーンたちはどんな内容を読んでいるのか? 事例を見ていきます。※本記事に掲載している事例は、プライバシー保護および情報の一般化のため、実際の相談事例をベースに一部の数値や設定を変更・再構成したものです。
「こ、こんな話を載せるのか…?」月収38万円・46歳会社員父、衝撃。中学3年生の娘が愛読する“ティーン向け雑誌”の中身 (※写真はイメージです/PIXTA)

ティーン向けファッション雑誌にまさかの特集が…

「自分が学生のころには考えられなかった『シビアで現実的』な特集でした」

 

都内の機械器具メーカーに勤務し、月収約38万円(年収約550万円)を得ている泰孝さん(46歳)。共働きの妻、そして来春に高校進学を控えた中学3年生の長女・莉緒さん(15歳)との三人家族です。

 

学生時代から雑誌好きだった泰孝さんは、数年前から月額定額制の雑誌読み放題サブスクリプションを契約しています。リビングに置いた家族共用のタブレットにもそのアプリを導入しており、莉緒さんも普段から中高生向けの女性誌などを愛読しているようでした。

 

ある休日の午後、莉緒さんが塾へ出かけたあと、リビングのテーブルにタブレットが開かれたまま残されていました。何気なく画面に目を落とした泰孝さんは、「こ、こんな話が載っているのか……?」と、表示されていた特集に目を疑いました。

 

『女子高生のためのお金講座・賢い貯め方と使い方のルール』

『高校生から始める投資信託と新NISAのキホン』

 

ポップなイラストや可愛らしいフォントで彩られているものの、書かれている内容は実践的な金融知識そのもの。お小遣いのやりくり法やポイ活のコツなどならまだわかりますが、クレジットカードのリボ払いのリスク、成年年齢引き下げに伴う契約の責任、さらには少額からの分散投資の仕組みまで、大人のビジネス誌に掲載されていてもおかしくないテーマがわかりやすく解説されていたため、泰隆さんは驚きました。

 

「私には姉がいるのですが、自分が10代だったころに姉が読んでいた若者向け雑誌といえば、流行りのファッションやアイドルのインタビュー、心理テストや恋愛相談などが定番でした。『お金の話』といえば、せいぜいお小遣いの節約術くらい。ところが娘が読んでいる雑誌では、高校生のうちから資産形成や金融リテラシーを身につけることが、当たり前の教養として紹介されていました」

 

帰宅した莉緒さんに「最近の雑誌って、お金のことも載っているんだね」と尋ねると、娘はあっさりとした様子でこう答えました。

 

「学校でもお金の授業があるし、友達のあいだでもキャッシュレスでやりとりしたりするよ。高校生になったらバイトもできるようになるし、将来困らないように仕組みを知っておきたいじゃん」

 

自分自身が10代のころにはお金について深く考えることもなく、社会人になってから週刊誌などを読むようになり、ネットやテレビで学んできた泰孝さんは、娘世代の早熟で堅実な金銭感覚は新鮮であると同時に、これまでの世代間ギャップを痛感させられたのです。