(※写真はイメージです/PIXTA)
「まだ仕事、続けてるの?」
東京都内に暮らすアキナさん(43歳・仮名)は、夫のショウタさん(45歳・仮名)、小学4年生の娘との3人暮らしです。夫婦ともに会社員で、アキナさんの年収は約550万円、ショウタさんは約450万円。世帯年収は約1,000万円です。アキナさんは大学卒業後に就職した会社で20年以上働いています。娘を出産した際には育児休業を取得し、その後復職。現在はチームをまとめる立場も任されています。
「仕事にはやりがいがありますし、辞めようと思ったことはありませんでした」
一方、ショウタさんの父親は76歳。会社員として定年まで勤め、73歳の義母は子育てを機に仕事を辞め、その後は専業主婦として家庭を支えてきました。義父にとっては、「夫が外で働き、妻が家庭を守る」という形が自然な夫婦の姿だったのでしょう。
アキナさんは結婚当初から、「結婚しても仕事を続けるの?」と義父に聞かれていました。
娘を妊娠すると、今度は「これで仕事は辞めるんだろ」。出産後に復職すれば「まだ働いているのか」。娘が小学校に入るころには、「そろそろ家にいてやったほうがいいんじゃないか」と言われるようになりました。
当初は「世代が違うから仕方ない」と考え、笑って聞き流していたアキナさん。しかし、同じような言葉を繰り返されるうち、違和感は積み重なっていきました。
「仕事はいつ辞めるの?」義父の一言に……
今年、家族3人で義実家へ帰省したときのことです。夕食後、小学4年生になった娘の話になりました。これから思春期に入っていく孫を心配していたのでしょう。義父は、難しい年頃になるのだから、母親がきちんと見てやる必要があると話しました。そして、アキナさんに尋ねました。
「それで、仕事はいつ辞めるんだ?」
アキナさんが辞める予定はないと答えると、義父は、ショウタさんが働いているのだから生活できないわけではないだろうと言ったそうです。これまでなら聞き流していたかもしれません。しかし、「夫の収入があれば妻の仕事はなくてもいい」という前提で話されているように感じ、アキナさんはとうとう黙っていられなくなりました。
「お義父さん、私、夫より稼いでますけど? 私が辞めていいんですかね?」
義父はアキナさんの年収を知らなかったようで、驚いた様子だったといいます。