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楽しみにしていたシルバーウィーク、次男一家は来なかった
ヨシコさんは、74歳の夫と48歳の長男・ダイスケさん(仮名)の3人で、埼玉県内の一戸建てに暮らしています。夫婦の年金収入は合わせて月25万円ほど。住宅ローンはすでに完済しています。
次男のユウジさん(43歳・仮名)は、東京都内で妻のマキさん(42歳・仮名)、小学生の息子2人と暮らしています。夫婦共働きで、世帯年収は約1,100万円です。
これまで次男一家は、お盆や年末年始、シルバーウィークなどの連休になると実家を訪れていました。今年も当然帰ってくると思っていたヨシコさんは、シルバーウィークが近づいたころ、ユウジさんに「今年はいつ帰ってくるの?」と尋ねました。ところが、返ってきたのは「今年は帰らないよ」という言葉でした。
「じゃあ10月でもいいよ」ヨシコさんがそう答えると、ユウジさんは言いにくそうに続けました。
「そうじゃなくて、しばらく実家に行くのはやめようと思ってる」
「私、何かした?」
ヨシコさんが尋ねると、ユウジさんは「母さんが嫌なわけじゃない」と前置きし、その理由を話し始めました。
外食にはついてくるのに、財布は出さない48歳長男
問題になっていたのは、同居するダイスケさんでした。ダイスケさんは独身で、20代のころは会社員として働いていましたが、その後退職。現在は本人いわく「個人事業主」として仕事をしています。ただ、収入には波があるようです。実家に入れているお金は月3万円。食事はヨシコさんが用意し、洗濯も一緒にします。掃除も基本的にはヨシコさんが担当しています。
次男一家が帰省すると、家族で外食することもありました。
「せっかく来たんだから、みんなでお寿司でも食べよう」
そんな話になると、ダイスケさんも当然のようについてきます。以前はヨシコさん夫婦が全員分を払っていました。しかし、年金生活の両親に毎回出してもらうのも悪いと、最近ではユウジさんが「今日は俺が出すよ」と支払うことが増えていました。ヨシコさん夫婦、次男夫婦、子ども2人、そしてダイスケさん。合計7人分です。
あるとき、会計する父親を見た小学生の息子が尋ねました。
「パパ、おじちゃんの分も払うの?」
「そうだよ」
「なんで? おじちゃん、大人なのに自分で払わないの?」
その場は笑って流しましたが、マキさんは帰宅後、夫に言いました。
「私も前から思ってた。どうして私たちがお義兄さんの分まで払うんだろうって」
しかし、マキさんが気にしていたのは、お金だけではありませんでした。