(※写真はイメージです/PIXTA)
「東京のほうが自由だった」…熱気に包まれる祭り当日、冷え切った心でUターンを決意
そして、いざ迎えた祭り当日。会場全体が熱気と歓声に包まれ、地元住民たちは酒を酌み交わして大いに盛り上がっていました。しかし、裏方に徹していたダイスケさんの心は冷めきっており、そのお祭り騒ぎの輪の外で虚無感を抱えていました。
「よそ者扱いされないために気を遣い続け、プライベートの時間まで差し出さないといけない。それなら、家賃が高くても東京に住んでいるほうがずっと自由だった……」
ダイスケさんは祭りの最中に、そんなことを思いながら“ある決意”をしました。
家賃が3万円でも、祭りの寄付金や地域の集金で1万円が飛んでいき、金銭的なメリットはほとんどなくなりました。なにより、休日が地域の行事に奪われていく状況に加え、「行事に出なければ村八分にされるかもしれない」と常に顔色をうかがう、ギクシャクとした人間関係こそがダイスケさんにとって耐えがたいものとなっていたのです。
結局、地方移住からわずか1年で格安の賃貸物件を退去し、都内の賃貸マンションへとUターンする決断を下しました。
移住先の家賃の安さや自然環境といった目に見えるメリットだけを重視し、そこに根付く人々の暮らし方や、独特のコミュニティのルールを事前に確認しなかったことを、ダイスケさんは後悔しています。ただ、振り返ると「自分から地域に歩み寄るコミュニケーションを怠ったことも、孤立を深めた原因だった」と、自身の落ち度についても反省しています。
総務省の『移住相談窓口等において受け付けた相談件数(令和6年)』によると、全国の相談窓口に寄せられた相談件数は433,810件と令和6年度に過去最多を記録しており、地方移住に対する関心は近年高まっています。しかし、目先の生活コストの安さだけで安易に地方移住を決断すると、取り返しのつかない後悔を招く可能性があります。
ダイスケさんのように地方移住で失敗しないためには、目に見える家賃や固定費といったコストの低さに飛びつくのではなく、その土地に根付くルールや人間関係のあり方を事前に調べて、十分に理解したうえで決断することが重要です。
【注目のセミナー情報】
【Bar投資・お酒の美術館】10月31日(土)
飲食業界未経験からBarオーナーに!
利回り年40%も狙える仕組みを解説
【資産形成】11月5日(木)
富裕層のための「資産防衛と運用」
相続を見据えた「資産の守り方・育て方」のコツ
【資産戦略】11月25日(水)
約30年ぶりの大金利変動の今しかつかめない?
新たな「お宝保険」の全貌