(※写真はイメージです/PIXTA)
提供できる「体験」の限界
海外旅行など、子どもがいろいろな場所に行き、普段とは違った経験をする。そこには娯楽的な側面だけでなく、教育的な側面もあるでしょう。昨今、学力だけでなく、学生時代の活動や経験も重視される入試制度が広がりつつあります。そんななか、保護者は、我が子にできるだけ多くの「体験」の機会を提供しようと考えるものです。
ですが、それをすることができる親は、実際には限られているのが現実です。特に子どもを育てる家庭や、物価高・円安の影響を直接受ける家庭にとって、高額な費用がかかる海外旅行や特別な体験を惜しみなく与えることは簡単ではないでしょう。周囲の豊かな家庭環境と比較してしまい、「親として十分なものを用意してあげられていないのではないか」と悩みを抱える親も少なくありません。
一方で、身近な自然で遊んだこと、親戚との関わりのなかで学んだこと、家族で囲んだ食事の思い出もまた、子どもにとって価値のある体験です。限られた家計のなかでどのように家族の時間を作り、どのような体験を積み重ねていくか。日々の生活や身近な遠出などで、子どもに気づきをどれだけ与えられるか。周囲の情報に振り回されすぎず、自分たちの家庭のペースと価値観を大切にしながら子どもと向き合っていく姿勢が求められています。
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