(※写真はイメージです/PIXTA)
“例年通りのプラン”を選択も…孫の笑顔と細る老後資金の狭間で「揺れる心」
困ったシゲミチさんは、妻に「今年は少し旅館のランクを落とすか、時期をずらすか」と相談しましたが、息子たちの休みはお盆しか取れないため、どうしても一番価格が高い時期しか選べません。
早割プランを探したり、食事の品数が少ないコースを検討したりと工夫はしたものの、なかなか理想の宿が見つからず約15万円のプランを選ぶことに。シゲミチさんは、生活費から毎月少しずつ旅行費用として取り分けていましたが、それだけでは足りず、結局は老後資金の預金を取り崩すことになりました。
シゲミチさんは、息子に「来年からは宿泊費を少し負担してくれないか」と切り出すべきか、それとも旅行自体をやめて近場で遊ぶ程度に留めるべきか悩み始めています。
「このままじゃ、来年はもう無理かもしれませんね。だけど、孫が『じぃじ、またあの大きなプールに入りたい』と無邪気に笑う姿を見ると、お金のことで水を差したくないという気持ちもあります」
しかし、この先も貯蓄を取り崩していけば、いざというときの医療費や介護費用が足りなくなるかもしれません。高齢期の家計において、孫への出費は削りにくいものですが、限られた年金収入でやりくりするには限界があります。上昇するサービス価格に、多くのシニア層がシゲミチさんと同じようなジレンマを抱えているのが実情です。
[参考資料]
・総務省「消費者物価指数(令和8年5月分)」
・内閣府「令和6年度高齢社会対策総合調査(高齢者の経済生活に関する調査)」
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