(※写真はイメージです/PIXTA)
俺の帰る家がない?…「世界を旅する自由な長男」に妹が告げた“衝撃のひと言”
「もしもし? 土産渡したいんだけど」
ジョージさん(仮名・52歳)は海外から帰国した直後、妹のサトミさん(仮名・48歳)に連絡し、都内のカフェで待ち合わせました。
ジョージさんは大学卒業後、中堅企業に就職して10年ほど真面目に働いていましたが、30代前半で突然退職。「一度きりの人生、世界を見て回る」と宣言し、これまでの貯金と単発のアルバイトで資金を稼いでは、安いチケットで海外を放浪するバックパッカー生活を始めました。
「久々の日本はやっぱりメシがうまいな。とりあえず実家でのんびりして、またバイト探すわ」
お金が尽きると実家に身を寄せ、月14万円の年金で暮らす母親(78歳)の世話になる日々。今回も、中南米を1年ほど巡って帰ってきたばかりです。
笑いながらコーヒーを飲むジョージさんに、サトミさんは冷ややかな視線を向け、思いもよらない宣告をしました。
「お兄ちゃん、帰る実家なんてもうないわよ」
「えっ、どういうこと?」
サトミさんによれば、1年前に母親が突然倒れ、一人暮らしが困難になったとのこと。サトミさんも自身の家庭があるため同居はできず、母親は手厚いサポートが受けられる介護施設へ入居することになりました。
しかし、施設の入居一時金や月額費用を年金だけで賄うのは不可能です。そこで、誰も住まなくなった実家を売却し、そのお金をすべて施設代に充てたというのです。