(※写真はイメージです/PIXTA)

現在の高い年収が、10年後、20年後も維持される保証はありません。特に変化の激しい業界に身を置く40代にとって、備えるべきは「キャリアの後半戦における収入減」のリスクです。今の高い信用力を利用して融資を引き、将来の収入減少分を補填する仕組みを構築しておくことは、単なる投資ではなく、人生設計におけるリスクヘッジとなります。なぜ今動くことが、10年後の生活の質を分けるのか。FPが具体的な戦略を解説します。

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年収3,000万円・41歳外資系IT勤務が抱える不安

Aさん(41歳)は、外資系IT企業に勤務し、年収3,000万円を稼ぎ出す会社員。都内のタワーマンションに暮らし、子どもは私立の小中学校に通うなど、傍目には順風満帆な生活を送っています。

 

しかし、Aさんは常に不安を抱えています。業界の代謝が極めて激しく、周囲では40代後半で退職する人が多いのです。またAI技術の進歩により、自分の仕事が不要となる未来が近いことも予見しています。

 

もし数年後に年収が2,000万円、あるいは1,500万円以下に下がったら……。住宅ローンと高額な教育費だけで手一杯になり、今の生活水準は一気に崩壊します。Aさんは、今のうちに会社に依存しない「収入の仕組み」を構築すべきだと理解しつつも、具体的にどう動くべきか、その一歩を踏み出せずにいます。

会社員である限り、現在の収入は維持できない

Aさんのような高所得の会社員が陥りがちなのが、現在の年収が定年まで続く前提でライフプランを立ててしまう「楽観バイアス」です。収入も投資も、人は誰しも今の状態が永遠に続くと錯覚してしまいます。

 

40代は教育費や住宅ローンといった固定支出が人生のピークに達する一方で、会社員としての収入は今後下がっていくのが一般的です。

 

年収が3割、5割と激減すれば、資産形成がストップするだけでなく、老後のために蓄えてきた貴重な貯蓄を日々の生活費で切り崩す「負のループ」に突入しかねません。

 

特にインセンティブ給の割合が高い外資系企業や、変化の激しいIT業界に身を置く方にとって、収入の減少は「万が一の不運」ではありません。高い確率で起こりうる「予定された未来」として捉え、早期に対策を講じる必要があります。組織に所属している以上、現在の収入が永遠に続くことはないのです。

解決策:現役時代の「属性」を将来の「キャッシュフロー」へ変換

では、どうすれば収入減少リスクを回避できるのでしょうか。答えは、年収3,000万円という高い属性を、今のうちに将来の自分に向けた「キャッシュフロー」へ変換しておくことです。

 

「属性」とは、銀行から見た個人の信用力のことです。年収3,000万円という数字は、金融機関から低金利・好条件で数億円規模の融資を引き出すための「期間限定のチケット」に他なりません。このチケットは、高い給与を得ている今しか使えないのです。

 

一度年収が下がってしまえば、どんなに素晴らしい投資案件を見つけても、希望する規模の融資を受けることは極めて困難になります。今の高い信用力を使い、将来の自分へ毎月一定の収入を仕送りする仕組みを確定させておくことが、人生設計における理想的なリスクヘッジとなります。そのための有効な手法のひとつが、新築一棟アパート投資です。

なぜ「新築一棟アパート投資」が最適解なのか

多忙を極める高所得者にとって、資産形成の手段として新築一棟アパートは非常に合理的な選択肢です。そこには3つの決定的な理由があります。

 

① 信用の最大活用とレバレッジ

年収が高い今であれば、フルローンに近い好条件で、30年を超えるような長期融資を引くことが可能です。これは、将来の年収ダウン分を補う私的年金の種を、自己資金を最小限に抑えながら、銀行の資金を使って用意できることを意味します。自分一人の貯蓄スピードでは到底到達できない規模の資産を、若いうちに構築できるのが最大の強みです。

 

② 家賃収入による給与補填

10年後、仮に本業の年収が3割下がったとしても、アパート経営による安定したキャッシュフローがその差額を埋める役割を果たします。給与明細の額面が減っても、通帳に振り込まれる総所得が変わらなければ、家族の生活水準を下げる必要も、子どもの進路を諦めさせる必要もありません。

 

③ 節税効果による実質利回りの向上

年収3,000万円クラスの方は、所得税・住民税の負担が極めて重くなっています。新築アパート経営において、建物の減価償却費などを経費として計上することで、会計上の赤字を作り出し、本業の給与所得と「損益通算」することが可能です。これにより多額の税還付を受けられるため、キャッシュフロー以上の実質的な経済メリットを享受できます。

 

手間とリスクの極小化

高所得者にとって、最も貴重な資源は「時間」です。アパート投資を始めても、中古物件のような頻発する修繕トラブルや、空室リスクに貴重な時間を奪われるのは本末転倒です。中古物件投資は専業の投資家に向いている手法であり、会社員には不向きといえるでしょう。

 

その点、新築物件は圧倒的に有利です。客付けのしやすさは言わずもがな、建物の主要部分には長期保証がついているため、突発的な修繕費用に悩まされることもありません。信頼できる管理会社に実務を委託すれば、オーナーとしての仕事は月に一度の送金明細を確認する程度です。本業に100%集中しながら、水面下で着実に資産を積み上げることが可能です。

 

また、10年後、15年後という節目で売却を検討する際も、立地の良い新築物件であれば資産価値が維持されやすく、スムーズな出口戦略を描ける点も大きなメリットです。

10年後の自分を守る

年収3,000万円は一生続きません。定年退職まで維持できるかどうかも不確定です。

 

しかし、現在の年収をレバレッジにして、「一生続く収入源」に作り変えることは可能です。

 

10年後、年収が半減したときに、「あのとき仕組みを作ったおかげで、手取り額は変わらない」という状態を作れるか。その分岐点は、今この瞬間の決断にあります。