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不動産投資の「基礎」は自己資金の最大化ではない
以前は「投資はギャンブルの一種」と捉えられていた時代もありましたが、今では何かしらの投資を行わないと「老後資金が枯渇する」という考え方が主流になりつつあります。
しかし、不安定な世界情勢下では、いつ株式の大暴落が起こるか予測できません。資産がマイナスになるリスクを鑑み、手元に現金を残そうと考えれば、少額の投資に留まり配当金も僅かなものとなります。
では、不動産投資はどうでしょうか。実は不動産投資には、毎月給与収入を得ているビジネスパーソンなら誰でも活用できる「戦略」があります。それは、物件の購入に金融機関の融資(不動産ローン)を利用することです。
投資信託などの株式投資はすべて現金取引のため、余剰資金の範囲内でしか運用できません。対して不動産投資は、投資家の信用力(クレジット)次第で、手元の資金を超えた数千万~数億円単位の大きな資産を動かすことができます。
金融機関から提示された融資額は、あなた自身の将来価値(ポテンシャル)の証明です。ローンを“資産の一部”と捉え、「資産額 = 自己資金 + 融額」という構造を受け入れることが、不動産投資をスタートさせる第一歩となります。
金融機関が評価する「属性」と「物件価値」の相関
昨今、都心部賃貸アパートの利回りは新築で3~4%程度、中古で5~6%程度となっています。この利回りを収益・支出金額に換算すると、新築では年間家賃収入720万円(6戸×家賃10万円想定)で物件価格は1億8,000万~2億4,000万円となります。中古の場合でも年間家賃収入504万円(6戸×家賃7万円想定)で物件価格は8,400万~1億80万円となり、8,000万円を超えてきます。
株式投資で年間500万円の配当金を得るには、約1億円分の株式購入(利回り5%想定)が必要です。そして株式購入はすべて現金で行わなければならず、元本保証もないため、銘柄選びに失敗すれば大きな損失を被ります。
不動産投資においても物件自体の「稼ぐ力(収益評価・共同担保力)」は重要ですが、投資家個人の「返済能力(属性)」が高ければ、自己資金を温存したまま投資を加速させることができます。
不動産ローンを利用する場合、融資額は一般的な正社員でも年収の7~8倍、年収3,000万円であれば10倍以上、すなわち3億円以上の資金を調達できる可能性があります。そうなれば、総戸数10戸を超える大型の新築アパート購入も現実的になり、年間家賃収入1,200万円(10戸×家賃10万円想定)以上を目指すことも可能です。
金融機関は「年収3,000万円」という属性を「貸し倒れリスクが極めて低い」と評価します。この属性という資産を活用しないのは、まさに宝の持ち腐れと言えるでしょう。
なぜ金融機関は「新築アパート」を好むのか
金融機関から融資を受ける際は、投資家自身の属性だけでなく、物件の立地、家賃設定、管理状況、築年数などが審査されます。この中で特に重要なのが「築年数」です。
建物は構造(鉄筋コンクリート・鉄骨・木造など)ごとに法定耐用年数が定められており、これが融資期間に直結します。例えば木造アパートの耐用年数は22年です。築15年の中古物件であれば、原則として残りの7年間しか融資を受けられません。
一方、新築木造アパートであれば22年間のフルローンが可能なだけでなく、建物劣化対策が施されていれば30~35年の長期ローンを組めるケースもあります。また、中古は「積算評価(土地・建物の原価評価)」が低くなりがちですが、新築は評価が高く、フルローンに近い好条件を引き出しやすくなります。
さらに、修繕履歴が不明確な中古と異なり、新築は今後10~15年の修繕コストをほぼゼロと見なせる点も大きな利点です。これらのメリットにより、新築は月々の返済比率を抑え、長期にわたり安定した賃貸経営を続けることが可能になります。
「信用力」をいつ行使すべきか
投資家自身の信用力は、年齢や勤務状況によって大きく左右されます。若く、社会的評価も高い30~40代の時期に長期融資を引き、資産を確定させることが、将来のキャッシュフロー構築において最も効率的な戦略となります。
不動産市場は今後も価格高騰が続くと予測されます。加えて、建築資材の高騰や工期の長期化も進んでいます。自らの信用力を最大限に活用し、早いタイミングでチャレンジすることが、資産形成における“成功への近道”となるはずです。
