2025年度「生活保障に関する調査」によると、20代男性の80.2%が保険に関する知識について「あまり詳しくない」もしくは「まったく詳しくない」と回答しています。また、生命保険や金融に関する客観的な知識を問うテストでも、20代男性の平均正解数は6問中わずか2.4問にとどまっています。本記事では、20代独身男性の事例から、生命保険料控除の仕組みと、保険との付き合い方について解説します。
「保険に加入すると、税金が返ってきますよ」生命保険外交員の勧めで、“掛け金月2万円”の掛け捨て保険に加入した月収30万円の26歳独身男性。年末調整で知った「驚愕の控除額」 (※写真はイメージです/PIXTA)

20代独身なのに、掛け金月2万円の保険に加入したワケ

「『生命保険料控除』を活用したほうがいいですよ。保険に入ると年末調整で、国からお金が戻ってきます。実質、その分引き下げられた負担で手厚い保障を持てるようなものです!」

 

大手企業に勤めるソウゴさん(仮名/26歳)は、会社のロビーに出入りしていた生命保険外交員の言葉に、心を動かされました。

 

当時のソウゴさんの月収は30万円。額面は悪くないものの、毎月住民税や所得税、社会保険料でガッツリ引かれる手取り額を見ては、「なにか手軽にできる節税方法はないか」と模索していた時期だったのです。

 

手厚い医療保障と死亡保障がセットになった、月々2万円の掛け捨て型保険。もともと、「独身だし保険加入は必要ない」という考えでしたが、親からも「保険には入っておいたほうがいい」と背中を押されます。ここ1ヵ月、提案をしてくる生命保険外交員の話に納得をしたため、どうせ入るなら手厚い保障をと、提案を受けた保険への加入を決めました。

 

「月2万円の掛け捨ては、26歳の独身にとっては少し高いかなと思いました。でも、担当者の方が『年末調整でお金が戻ってきますから、実質的な負担はもっと軽くなります』と丁寧に説明してくれたので、それなら損はしないだろうと契約したんです」

 

「毎月2万円、年間24万円も払うのだから、年末調整ではさぞかし大きな金額が戻ってくるんだろう」そう思っていたソウゴさんですが、12月の給与明細を見て、衝撃を受けます。そこに記載されていたのは、自分の計算とはあまりにもかけ離れた控除額。そしてスズメの涙ほどの還付金でした。