単身世帯の金融資産保有額の中央値が130万円にとどまる現代。「40代でのFIRE」を目指し、実家暮らしで節約と投資を続けるユウタさん(仮名・36歳)は、資産2,500万円を突破しました。家庭を持つ同世代に「勝ち組は俺だ」と強がるものの、本音は違いました。投資を最優先にして「今」を犠牲にした結果、ふと気づいた「お金以外何もない…」という悲しい現実に直面しています。
「勝ち組は俺」と強がるも…実家暮らしで〈資産2,500万円〉を築き、FIREを目指す36歳男性。ふと気づいた「お金以外何もない…」の悲しい現実 (※写真はイメージです/PIXTA)

片道1時間半の通勤…実家暮らし36歳男性が築いた〈資産2,500万円〉

ユウタさん(仮名・36歳)は都内のIT企業に勤めており、現在の年収は約500万円です。大学卒業後から現在に至るまで、千葉県の自宅から片道1時間半かけて通勤しています。

 

ユウタさんが実家を出ないのは「一人暮らしをする経済的なメリットが皆無だから」という理由です。

 

「毎日ご飯も出てくるし、光熱費や水道代の基本料金もかからないから、実家暮らしは最高です」

 

新卒時代から派手な浪費もせず、給料やボーナスの大半をコツコツと投資に回し続けた結果、社会人14年目となる現在、金融資産はついに2,500万円を突破しました。毎月3万円を生活費として実家に入れ、残ったお金からNISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を活用して、毎月15万円を投資信託へ回しています。

 

そんなユウタさんが目指しているのは、40代での経済的自立と早期リタイア、いわゆる「FIRE」でした。

恋人もいらない、休日はYouTubeのみ…「投資最優先」の生活

実家暮らしで家賃や食費が浮く分、投資資金を最大化できる。ユウタさんはその恩恵を活かして、着実に資産を増やしていきました。

 

しかし、投資資金を最優先に確保するため、ユウタさんの出費は最小限に抑えられています。交際費にはほとんどお金をかけず、「デートはお金がかかるから」と恋人を作ることも早々に諦めました。

 

平日は職場と実家の往復のみで、休日は極力お金を使わないように自室でYouTubeを見て過ごす日々です。家族仲は良好なため、これまでは家のなかで孤独を感じることはありませんでした。

 

そんな穏やかでストイックな節約生活を続けるなか、36歳になったユウタさんは、ふとした瞬間に恐ろしい考えに囚われるようになったといいます。