「60歳定年」の時代は、すでに遠い過去のものになりました。少子高齢化が進むなか、「長く生き、長く働く」ことが前提になりつつあります。一方で、AIの台頭やデジタル技術の進化によってビジネスの姿はここ十数年で大きく変わり、「一度会社に入れば安心」という考え方は通用しなくなりました。こうした環境のなかで、これからの「変化が多く、働く期間も長い時代」を生き抜くには、どのようなスキルが求められるのでしょうか。シニアコンサルタントの難波猛氏の著書『ボスマネジメント 「成果を出している人」が上司と話していること』(アスコム)より、その必須スキルをみていきましょう。
「これまでのやり方が通用しなくなってきた…」大手でトップだった40代営業職が覚えた、AI時代の危機感。黒字でもリストラされる時代に、“生き残る人”が上司との面談でぶつける〈一つの質問〉 (※写真はイメージです/PIXTA)

まずは漠然とした不安や期待に目を向ける

それが、現在の働き方や人事戦略の重要なテーマとされる「キャリア自律」です。キャリア自律は、「自分勝手に生きる」という話ではなく、「時代に振り回されず、組織や社会のニーズを理解しながら自分の人生を自分の意思で選択できるようになるための生き方と働き方」といえます。

 

では、自分の意思でキャリアをデザインする「キャリア自律」とは、具体的にどのような行動から始めると良いのでしょうか。いきなり壮大な人生計画を描きましょうということではありません。最初の一歩はとてもシンプルです。自分が抱えている不安や期待やモヤモヤに、きちんと目を向けることです。

 

たとえば、「このまま同じ仕事を続けて大丈夫だろうか」「自分は何を大事にして働きたいのか」「この会社でどんな活躍ができるのか」「上司や会社は自分に何を期待しているのか」「自分が人生を切り拓くうえでの強みは何か」「どんな人生を歩めたら幸福なのか」……、こうした問いを自分に投げかけることこそが、キャリア自律のスタートなのです。

 

 

難波 猛

マンパワーグループ株式会社 シニアコンサルタント

 

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