総務省「家計調査(2025年)」によると、65歳以上の単身無職世帯の消費支出は月約14.9万円、可処分所得は月約12.4万円となっており、多くの高齢者が限られた収入のなかで生活している実態が見えてきます。また、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和7年)」によれば、70代単身世帯の金融資産保有額の中央値は500万円となっています。そのなかで、ナオコさん(42歳・仮名)の義母は、比較的余裕のある暮らしを送っていました。ナオコさん自身も、「贅沢ではないけれど、趣味もあって、孫にも恵まれて、穏やかな老後を送っているんだろうな」と感じていたといいます。しかし今年のゴールデンウィーク、ナオコさんは義母の“ある本音”を知ることになりました。
母の日のプレゼントなんて、初めて…年金月15万円・73歳義母が涙したワケ。42歳嫁が知った〈穏やかなはずだった老後〉の裏側 (※写真はイメージです/PIXTA)

羊羹とお茶を囲みながら過ごした夜

その夜は、ナオコさんたちが持参した羊羹を切り分け、義母がいれてくれたお茶を飲みながら、遅くまで話をしたといいます。夫が「もう寝ないと明日が辛いよ」と呼びにくるほど、話はつきませんでした。

 

「書道の話とか、お義父さんの話とか、本当にいろんな話をしました。すごく穏やかな時間でした」

 

ナオコさんにとって、それは“気を遣う帰省”ではなく、“誰かと心を通わせる時間”だったそうです。

「恥ずかしいけど、考えたこともなかった」

義実家から帰る特急電車のなかで、ナオコさんは改めて夫に義母の涙について話しました。

 

すると夫は、少し気まずそうにこう言ったといいます。

 

「恥ずかしいけど、母の日にプレゼントする習慣なんてなかったし、正直、思い至らなかった。親父が母親にプレゼントしていたところも見たことないし……」

 

さらに、「あいつ(義弟)にも言っておくよ」とも話していたそうです。

 

「変わるかどうかはわからないですけどね」

 

そう笑いながらも、ナオコさんはどこか優しい表情を浮かべていたといいます。

「してもらうこと」に慣れすぎた家族

親子関係が近いほど、「やってもらって当たり前」になってしまうことがあります。特に高齢の親世代は、子どもや孫のためなら無理をしてしまう人も少なくありません。だからこそ、“感謝を言葉や形にすること”の意味は、想像以上に大きいのかもしれません。

 

「これからも、お義母さんとはいい関係を築いていけたらいいなと思っています」

 

そう語るナオコさんにとって、今年の母の日は、“贈り物”以上の意味を持つ出来事になったようです。

 

 

[参考資料]
総務省「家計調査(2025年)」
家計の金融行動に関する世論調査

 

 

 

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