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夫と妻で違う「へそくり」の考え方
金融経済教育推進機構(J-FLEC)『家計の金融行動に関する世論調査(2025年)』によると、金融資産保有世帯の金融資産保有額は、平均2,309万円、中央値は1,050万円でした。佐藤さんと同じ40代世帯に限定すると、平均値1,840万円、中央値828万円となっており、一部の資産家が平均値を押し上げている実態がうかがえます。
NISA制度の活用状況をみると、新NISA制度では「つみたて投資枠」が112万円、「成長投資枠」が180万円。また旧NISA制度では、「一般NISA」が197万円(前年241万円)、「ジュニアNISA」が117万円(前年141万円)、「つみたてNISA」が123万円(前年85万円)となっています。
2023年末で旧制度の新規買付が終了したことを受け、保有していた旧一般NISAの資産を利益確定し、非課税保有限度額が大きく恒久化された新NISAの成長投資枠へ資金を移行させた投資家が多いと考えられます。また、旧制度で新規投資ができない状態でも保有額が増加している理由としては、積立資産が好調な株式相場の影響を受け、運用益によって評価額が膨らんでいるためでしょう。
このような状況下、佐藤さんのように資産を大きく拡大させた投資家も存在します。佐藤さんはその一部を家族に内緒の「へそくり」にしていましたが、自分本位な行動が妻の不信感を招いてしまいました。
株式会社モデル百貨が20~50代の既婚男女1,000人に行った調査によると、へそくりの平均額は155万7,197円。しかし、夫と妻ではその目的が異なります。男性のトップは「趣味・遊興費のため」であるのに対し、女性のトップは「将来のため・老後の備えのため」。妻は夫婦の将来を見据えて貯めているのに対し、夫は自分の楽しみを優先する傾向があるようです。そんな夫に対し、妻が不信感を募らせるのも無理はありません。
ちなみに、「へそくりが配偶者にバレたことはありますか?」の問いに対して、「はい」と回答した夫は22%、妻は11%。夫のほうが「隠し下手」のようです。
現在、佐藤さんの資産運用はすべて透明化され、現金も妻の管理下に置かれています。そのうえで、月4万円の小遣い制は継続しているといいます。
「長い目で見たら、隠し事をするより小遣いを確実に死守するほうが、生活は安定する。今はそう判断しています」
[参考資料]
株式会社モデル百貨『夫婦の秘密のお金「へそくり」についての調査結果を発表! 年代が上がるごとに広がるへそくり格差が明らかに』