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母の日に高額のプレゼントを用意
都内の中堅メーカーに勤務する佐藤大輔さん(45歳・仮名)。年収640万円で妻と中学2年生の長女と暮らす、「本当に、一般的な会社員です」と自己分析します。結婚したときから小遣い制で、その額は月4万円。昨今の物価高で家計がひっ迫するなか、値下げ交渉に遭いつつも、「何としてもこの金額は死守したい」と語ります。
このように、一見すると平凡なサラリーマンである佐藤さんですが、実は周囲には言えない一面があります。それは、多額の資産を隠し持っていること。
「大金といっても、株の運用がちょっと調子いいだけですよ」
証券口座に記されている資産額は2,800万円。小遣い月4万円の生活からは想像できない金額です。大学卒業時からコツコツと株式投資を続けてきたという佐藤さんですが、2024年に始まった新NISAと昨今の株高により、資産が急激に増加したのだといいます。
「特定口座から成長投資枠へ移した半導体銘柄や海外ETFが、想定を大幅に上回る上昇を見せました」
佐藤さんはこの利益の一部を現金化し、小遣いの補填に充てています。しかし、その事実は家族に一切明かさず、自身のスマートフォンの中だけで管理していました。
「家族に言えば、住宅ローンの返済や教育資金に消えてしまう。妻になんて絶対言えません。『お小遣いはなくても大丈夫でしょ』となってしまいますから。少しは自由にお金を使って、日常の閉塞感から逃れたかったんです」
綻びが生じたのは、つい先日。「実母にも義母にも『母の日のプレゼント』は私が用意するのが定番」という佐藤さん。忘れないうちにと、今年は4月の早いうちに準備しました。その額、1人3万円。
「母にはデパートでストールを買いました。いつもは5,000円~1万円程度のプレゼントですが、今回は奮発しました。せっかく儲けたのだから。ただ、これがよくなかった……」
奮発したプレゼントに対し、妻の美由紀さん(43歳・仮名)は疑惑の目を向けます。佐藤さんは「小遣いを貯めた」と咄嗟に嘘をつき、話題を変えようとお酒を飲み、早々に寝入ってしまいました。しかし、リビングの充電器に繋がれたままのスマートフォンは、無情にも点灯したままでした。
「米国市場が動いている時間帯だったのでチェックしていたのですが、画面ロックを解除したまま寝てしまったようです。そうしたら、妻が資産管理アプリのダッシュボードを見てしまって……」
佐藤さんが目を覚ますと、美由紀さんから「何か隠し事してない?」と一言。すべてを悟った佐藤さんは、その場ですべてを白状しました。
「妻はそこまで怒っていなかったのですが、『家族に隠し事をするような人なら、浮気のひとつやふたつ、しているかもね』と言われてしまい……。変な疑いをかけられたくないので、洗いざらい話しました」