株式投資では「あのとき買っていれば儲かったのに」と後悔する場面もありますが、重要なのは過去の値動きを通じて“タイミング”を学ぶことです。「話題になってから飛びつく」のではなく、自身の体験や感覚をもとに企業の成長ストーリーを描いてみて「応援したい」と思えるかどうかは、投資の判断軸になり得ます。本記事では、横川楓氏の著書『散財さんのお金の増やし方』(三笠書房)より一部を抜粋・編集し、大ヒットゲームや人気テーマパークを運営する企業の例をもとに投資の判断基準となる視点を解説します。(※著書に基づく著者の見解を紹介するものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません)
もし、あの〈人気テーマパーク株〉を2017年に100万円分買っていたら?…「高値掴み」で後悔する人と、「肌感覚」で買いサインを見抜くファンの差【推し活経済評論家が解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

「あのとき買っていれば…」買いどきのヒントとなる〈過去のチャート〉

「あの人気の企業の株価は、あのときどんな動きをしていたのか?」ということを実感してもらいましょう。

 

今から、私たちの生活に身近な人気企業の「チャート」を紹介します。チャートとは、その企業の株価の動きを表したものです。

 

最初に断っておくと、これはあくまで「応援投資とはどういうものか」を紹介するものであって、私がお勧めする株ではありません。買うべきなのは、あなたが心底惚れ込める企業の株ですから、私には勧められないのです。

大ヒットゲームをリリースした「メガベンチャー株」の買いどき

大手ITメガベンチャーの「サイバーエージェント」は、2020年から2021年にかけ、株価が急上昇しています。

 

[図表1]サイバーエージェント(4751)の株価

 

この垂直に近い上昇を引き起こしたのが、大ヒットゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」です。

 

もともと「ウマ娘」は2016年に、サイバーエージェントの子会社であるCygamesから制作発表され、延期を経て、2021年2月にようやくリリースされたという経緯があります。

 

さすがに制作発表段階でこのゲームが当たると思った人は少ないと思いますが、もし、リリース直後のタイミングで「ウマ娘」をプレイして、「え、めちゃくちゃ面白いじゃん! これは課金する人が多いはず! だから絶対収益が上がる!」と思ってサイバーエージェントの株を買っていれば、株の利益だけで課金額が回収できちゃったかもしれません。

 

怖いのはその逆。株価が上がったあとで「自分もやってみたけれど、確かに面白かった。まだ上がるだろう」と飛びつくのは危険です。それはチャートを見れば一目瞭然。

 

2021年のピークで買い、2023年の底値で売れば、買値の3分の1以下になってしまいます。ちなみに、指標はPER約27倍、PBR約3.8倍です。