多くの人は株式投資を“お金を増やす手段”と捉えているでしょう。しかし、企業の個別株を買う「個別株投資」は、企業の成長を応援したい気持ちから始まります。投資信託よりリスクが高く勉強も必要になりますが、「好き」の気持ちが大きい人はそれを「企業愛」として活かせるかもしれません。本記事では、横川楓氏の著書『散財さんのお金の増やし方』(三笠書房)より一部を抜粋・編集し、「推し活」として始める個別株投資について解説します。
“推し活”が資産に変わる「応援投資」の魅力。ファンだからこそ〈まさかの買いどき〉が見抜けるワケ【FPが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

ときにはプロの分析をも超えるファンの肌感覚…「まさかの買いどき」とは

「ハマっているものがある」というのは、投資の観点からすれば「いいタイミングで株を買える(売れる)チャンスが高い」とも言えます。どういうことなのか、ご説明します。

 

たとえば、2020年から、世間では新型コロナウイルスが大流行しました。あのとき、旅行業界や外食産業は大ダメージを受けましたよね。株価も軒並み大きく下落しました。

 

そんなとき、株価の動きや決算などしか見ていない人は、「この企業は株価が下がってきたな……。今買うのは怖いからやめておこう」と考えるケースが多いと思います。そういう人たちが買い戻すタイミングは、業績が回復してからになりがちです。

 

ですがそこで、その企業のサービスやコンテンツが好きな人であれば、ほかの投資家が買って株価が上がり始めるより前に、「まだ業績としては表れていないけど、明らかにお客さんが増えてきたな……」などと感じ取れるかもしれません。

 

[図表1]その「肌感覚」がプロの分析を超える!

 

あるいはめちゃくちゃ株価が下がってしまったときでも、「でもあの会社はすごくいい会社で、ファンも多い。それなのにただコロナだというだけでこんなに下がっているのだから、むしろ今は買いどきだ!」といった、さらに上級者向けの判断すらできるかもしれません。

 

もちろん、無理に売買する必要はありません。

 

「へー、こんな値動きをするんだ」と、気になった企業の株価をただウォッチしておくだけでも十分です。

 

そのうちに、その銘柄の株価の動き方の傾向が、なんとなくつかめるようになってくるかもしれません。

 

ほかの企業の株はまったくわからなくても、自分の好きなものでプロになる。そんな選択肢も面白いのではないでしょうか。

 

 

横川 楓

経営学修士(MBA)/ファイナンシャルプランナー(AFP)

やさしいお金の専門家

推し活経済評論家