会社員として働いていた過去…牛丼“並盛”を食べながら涙した、母からの電話
2010年、新卒でインターネット広告の代理店に入社した僕は、毎日朝から終電まで必死に働いていました。営業職だったので、毎日テレアポの日々を送りました。たくさんアポが取れるようになったら営業に行っていいよと先輩に言われたので、必死に電話をしてアポを取っていました。「圧倒的な量からこそ質が生まれる」と考えて、社会人3年目までは記憶がないぐらい働いた結果、実力もメキメキついて社員総会で何度も表彰されるようになりました。
社会人3年目には手取りで25万円くらいもらえるようになり、周りからは「デキる若手」に見えていたかもしれません。でも、実態はボロボロでした。毎日仕事終わりに会社の仲間と飲み会で愚痴をこぼしたり、見栄を張って都心の高いマンションに住んでいました。通帳の残高は常に数千円。足りなくなればカード払いで「未来の自分」から借金をしてその日をしのぐ。まさに「自転車操業」の毎日でした。
正直、将来のことはあまり考えておらず、今が楽しければいいかなと思っていました。
そんな僕の目を覚まさせた、ある事件があります。
給料日前日の夜。財布にお金がなかったので、牛丼チェーン店で「大盛」をあきらめ、「並盛」をひとりで食べていたときのことです。実家の母から一本の電話が入りました。
「携帯代、払えてないんじゃない? 料金未納のお知らせが来たよ。あなた本当にお金、大丈夫なの?」
数千円の携帯代すら払えず、親に心配をかけ情けない思いをさせてしまいました。電話を切ったあと恥ずかしさと情けなさで胸がぎゅっと締め付けられるような気持ちになりました。
「自分は何をやっているんだ……。こんな生活はずっと続けられないな……」と涙がこぼれそうになりました。
これがきっかけとなり将来のために真剣にお金に向き合っていくことを決心しました。
