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共働きでも「妻任せ」の現実と、大きすぎるツケ
国立社会保障・人口問題研究所「2022年社会保障・人口問題基本調査 第7回全国家庭動向調査」によると、正社員の妻の平日の家事時間は186分。それに対し夫は65分と、同じ正社員という立場でありながら、3倍近い差が生じています。夫の家事負担は年々増えているとはいえ、妻の負担が今なお重いことがわかります。
育児についても見ていきましょう。妻が正社員の場合、1日の平均育児時間は平日で400分、休日は683分。対して夫は平日136分、休日は457分です。
また、子どもが3歳までの育児における実施頻度を種類別にみると、「毎日・毎回する」と回答した妻の割合が9割を超えている項目は、「遊び相手をする」「食事をさせる」「泣いた子をあやす」「おむつを替える」など、8項目中4項目に上ります。さらに「風呂に入れる」以外の7項目が80%以上となっています。
一方、夫が「毎日・毎回する」と回答した割合が9割を超えている項目は見られません。多い順に「遊び相手をする」(41.7%)、「泣いた子をあやす」(23.8%)、「おむつを替える」(21.5%)と続きますが、数値の開きは歴然です。また「保育園などの送り」「迎え」については「まったくしない」と回答した人の割合がそれぞれ49.0%、48.8%と、特に高くなっています。
このように、多くの共働き世帯で「家事や育児は妻がメイン」であり、「夫は微力ながら手伝う程度」というのが現状です。佐々木さんのように、妻の不在という不測の事態が起きた際、残された夫が何をしていいかわからず、てんやわんやとなるのも頷けます。
過酷を極める妻不在時のワンオペ育児。食事は冷凍食品や宅配を活用し、掃除・洗濯は必要最低限にするなど、家事の優先度を下げて負担を減らす視点が必須です。さらに家事代行という手もあります。料金相場は1時間3,000~4,500円程度と、一般家庭でも検討できる金額感です。
ちなみに佐々木家において、妻・千尋さんの不在は1ヵ月ほどに及びました。「それまで、いかに『手伝ったつもり』だったかを思い知った」という翔太さん。過酷な経験を経て、現在はより積極的に家事・育児へ携わるようになっています。