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中高年層の「親への依存」……統計にみる「8050問題」のリアル
内閣府『こども・若者の意識と生活に関する調査』によると、40歳から64歳までの引きこもり状態にある人は全国で推計約80万人にのぼるとされています。この調査結果は、かつて若年層の問題とされていた引きこもりが高齢化し、いわゆる「8050問題」として社会に定着していることを如実に示しています。
さらに、総務省『労働力調査(2024年平均)』によると、35歳から44歳の非労働力人口のうち、通学も家事もしていない「無業者」は60万人弱とされています。こうした層のなかには、親の年金や資産を唯一の生活の糧としているケースも少なくありません。
親世代が直面するのは、まず経済的問題です。厚生労働省『令和6年 国民生活基礎調査』によると、約4割の高齢者世帯が収入のすべてを公的年金に頼っており、収入の8〜10割を占める世帯も含めると6割にも達します。年金への依存度が高いなか、現役世代の子を養う余裕は事実上ありません。
また、相続における「空き家問題」も密接に関係しています。親の死後、経済力のない子が実家を相続しても、固定資産税の支払いや建物の維持管理ができず、資産であるはずの不動産が「負の遺産」化するリスクも指摘されています。
専門家は、こうした親子間の依存関係を解消するためには、早い段階で外部の支援機関(自立相談支援機関など)に相談することが重要だと強調しています。
「親が死ねば解決する」という子の安易な期待は、実際には相続税の負担や社会保障の手続き、そして何より本人の生活能力の欠如によって、さらなる破綻を招く恐れがあるのです。