富裕層向け投資家ビザに特化して100億円以上の申請業務に携わる中で、20年、2万人以上の成功者の歩みを詳細に知る機会を得た著者の大森健史氏は、そこから見えた「シン富裕層(※)」の共通点を、閉塞感を抱く日本人、とりわけ若者に伝えるべく、本書の発刊に至った。本記事では、大森健史氏の著書『進化するシン富裕層』(日刊現代)より一部を抜粋・再編集して、「シン富裕層」のモチベーションの背景について迫ります。(※親が裕福だったわけではなく元々は「ごく普通の人」でありながら、インターネットやスマートフォンの普及を背景とした起業、暗号資産、動画配信、情報ビジネスなどを通じて、わずか数年で一代にして巨万の富を築いた新しいタイプの富裕層)
「結婚・家族はコスパが悪い」という風潮だが…ある“シン富裕層”が語った「そろそろ、僕も彼女を作らなきゃな」の理由が腑に落ちたワケ

ロールプレイングゲーム(RPG)として自分を俯瞰する

 

パートナーがいるとモチベーションが上がると話していたシン富裕層の方は、「人生で最もコスパがいいのは、どうすることだと思う? 全くお薦めできない極論だけど今すぐ死ぬことなんだよ。そしたらもうそれ以上、何のお金もかからないんだから。」とも言っていました。

 

「でもそれじゃあ、せっかく生きている意味がないよね。人生の意味は何か。常に何か目標設定があって、それをクリアしていくんだ。ロールプレイングゲームと一緒だよ」と話してくれました。

 

ロールプレイングゲームは、最初は弱い主人公が少しずつ経験を積んでレベルアップし、ドラゴンなどの強敵を倒しに行くから面白い。でも倒すべき敵がいなければ、その辺にいる弱い敵を倒してレベルアップをする必要もないし、貯めたお金で武器を買う必要もないわけで、プレイする意味を感じられず、飽きてしまいます。

 

人生をロールプレイングゲームに捉えることには、もう一つ、有益なメリットがあります。ゲーム内の自分を俯瞰し、第三者のように冷静に見つめ、「どうプレイするのが最適か」と考えながら行動させる、「自分を操るもう一人の自分」を持つことができるのです。

 

ロールプレイングゲームであれば、困難な出来事に直面したとき、「逃げる」のではなく、「これを乗り越えてレベルを上げよう」と挑戦する方を選択するはずです。しかし自分の人生だと、なぜかその選択をせず、「逃げる」を選んでばかりになりがちです。

 

自分を操っている自分がいると思って、レベルを上げたり、面白い方を選んでいったりする方が、人生をより豊かにできるのではないでしょうか。

 

 

大森 健史

株式会社アエルワールド

代表取締役