年を取ってくると、若いころと同じように食べすぎたり、運動不足だったりすれば、内臓脂肪がたまっていくのは自然の摂理です。しかし、肥満解消と脂肪肝・糖尿病改善のための専門外来「スマート外来」の担当医である尾形哲氏は「あきらめることはありません!」と断言します。同氏の著書『専門医が教える 1分で肝臓から脂肪が落ちる食べ方決定版』(KADOKAWA)より、ぽっこりお腹対策と、内臓脂肪を減らす食べ方を紹介します。
1日1食だけ主食を豆腐100gに置き換える
女性ホルモン対策に大豆食品はとても有効です。夕食のご飯を豆腐にするだけでイソフラボンをしっかり摂取できます。
夕食のご飯を豆腐にチェンジ!
ファイトエストロゲンである“ イソフラボン” を含む大豆食品を食べる方法として、1日に1 食だけ主食を豆腐100 gに置き換えるのもいいでしょう。朝食や昼食の糖質は重要なので、夕食がおすすめです。
やり方はご飯70 gを豆腐100 gに替えるだけ。もめん豆腐でも絹ごし豆腐でもOK。豆腐はクセのない淡泊な味わいなので、おかずと一緒に食べやすく、糖質量の摂取を減らして、タンパク質を増やせます。男性にもメリットが大きい食べ方です。
卵豆腐とごま豆腐は主食代わりとしては避ける
豆腐は大豆をしぼったときに出る豆乳をにがりなどの凝固剤で固めた大豆の加工食品のこと。豆腐と名前が付いていても、卵豆腐やごま豆腐には大豆は含まれません。主食の置き換えに、これらは避けましょう。
【体験者の声】
豆腐を主食にしたら胃もたれしなくなった Y.S. さん(50 歳)
糖質を控える対策として始めたのが、夕飯の主食を豆腐に置き換えること。すると、ご飯を食べていたときに感じていた胃もたれがすっかりなくなりました。
肌ツヤを良好に保つ「アボカド納豆」でアンチエイジング
お肌は体のバロメーター。良好な肌状態をキープするには、アボカドと納豆を組み合わせて食べれば効果大!
納豆×アボカドでキレイをサポート
手軽に美肌効果を期待できるのが、納豆とアボカドの組み合わせ。納豆にカットしたアボカドを加えて、しょうゆを少し垂らせば完成します。
お肌のハリ、ツヤを保つには、コラーゲンの材料となるタンパク質が欠かせません。納豆には植物性のタンパク質が豊富に含まれるうえ、納豆菌が腸内環境を改善。便秘が解消されると、肌の調子も上向きます。ビタミンE が豊富なアボカドとの相乗効果でキレイをサポートしてくれますよ。
アボカドは“ 美”の味方
ビタミンEが肌荒れを改善
アボカドに含まれるビタミンE には、肌荒れの改善や細胞の新陳代謝を促進する効果が期待できます。肌に潤いをもたらし、若々しい肌を維持するのに役立ちます。
オレイン酸が便秘を解消
アボカドの脂質の多くは不飽和脂肪酸の「オレイン酸」。腸内の潤滑油として働き、腸の働きをスムーズに。食物繊維も豊富なので、W のパワーで便秘解消に働きます。
満腹感があり減量をサポート
豊富な脂質に加えて、食物繊維も含まれるため、満腹感を得やすいのが特徴。血糖値の上昇を緩やかにしたり、脂肪を燃焼したり、減量中にうれしい効果がいっぱい。
尾形 哲
長野県佐久市立国保浅間総合病院
外科部長/「スマート外来」担当医

