部下の“合理的”な有休申請に、日本人上司が激怒
もちろん有休の期間に関しては、宿泊代は自費ですが、スケジュールさえ許せば、会社側も「楽しんでおいで」という感覚なのです。ところが外国人が何人か働く、ある日本の会社では、これがちょっとした問題になってしまいました。
海外出張が多かった部署で、ある外国人が「出張先にとどまって有休を何日かつなげていいか」と日本人の所属長に確認したところ、所属長はその確認自体にご立腹している様子でした。しばらく経ってから、所属長は「出張は遊びではありません!」と言ったのです。
しかし、その所属長は英語ができず、海外出張の機会はあまりありませんでした。このことから、もとより仕事で行くのに「海外に遊びに行けて立派なご身分」というような妬みが根底にあるように感じ取れます。でも、当たり前ですが、「あれをやってはダメ。これをやってはダメ」という会社では多様な人材は根付きません。
サンドラ・ヘフェリン
コラムニスト
