人生を「勉強→仕事→老後」と大きく3つのステージに分けると、50代は「仕事」の後半戦。収入のピークを迎えるものの、パートナーや子どもがいる場合、支出負担も大きい世代といえます。20代で結婚したAさんと30代後半で結婚したBさん2人の事例をもとに、「50代の資産形成」で注意すべきポイントについて見ていきましょう。ファイナンシャル・プランナーの三藤桂子さんが解説します。
給与は増えても「老後」が不安…“折り返し地点”の50代がムリなくお金を育てる方法【FPが解説】 (※画像はイメージです/PIXTA)

50代は家計収支の“見直し”に最適のタイミング

 

FPに相談後、Aさん・Bさんそれぞれから下記のように感想をいただきました。

 

Aさん「子どもが独立する前の保険をそのままかけていました。今後は保険を見直して貯蓄性の高い保険や自分たちの医療、介護メインの商品に加入し、コツコツと積立型の投資等ができればと思います」

 

Bさん「結婚が遅かったため、結婚後は生活費、教育費のみを夫婦の収入から1つの通帳にまとめていましたが、お互いの貯蓄等には干渉しないようにしていました。個人を尊重したい気持ちも考慮しつつ、コミュニケーションをとりながら資産形成をしていきたいです」

 

“人生の折り返し地点”ともいえる50代は、人生の後半戦をどう生きるか、その選択が迫られる年代です。

 

もし老後を見据えて資産形成を始める場合は、一般的に年齢を重ねてからの資産形成は、リスクの低い商品等で始めることをおすすめします。また、なるべく余裕資金を使って行うことが重要です。不安なことがあれば、始める前に一度専門家に相談してみてもいいかもしれません。

 

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

 

 

三藤 桂子

社会保険労務士法人エニシアFP

代表