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親と折り合いが悪くても…「後悔しない選択」のために子世代がすべきこと
親と折り合いが悪く、大人になってから距離を置くようになる子ども世代は少なくない。
それ自体は仕方のないことではあるが、もしも親に介護が必要な状況になったり、病気や怪我をしてしまった時、親と距離を置いていた自分を責める可能性があるなら、親が定年退職したり、前期高齢者入りしたりしたきっかけで、一度連絡を取ってみることをお勧めしたい。
親子の間には長い歴史があり、複雑な感情が絡み合う。それでも、「親だけでなく、自分自身と向き合う」「自分が後悔しない選択をする」。こうした考え方にシフトすることが、高齢の親を持つ子ども世代が、その後の人生をなるべくラクに生きるヒントではないだろうか。
櫻木さんは、20年以上も実家に帰省しなかったために、親が2人とも認知症になってから実家を片付けることになってしまった。認知症を患い、84歳という高齢の両親にはもう、実家の荷物を片付けることは難しいだろう。両親はまだ存命だが、実質櫻木さん1人で片付けることになり、生前整理とは言い難い状況になってしまった。
旦木 瑞穂
ノンフィクションライター/グラフィックデザイナー