専業トレーダーの加藤ムネヒサ氏によると、FXで成功する人たちは、年齢・性別・経歴もさまざまである一方、「思考」や「行動様式」には共通点があるそうです。その共通点とはいったいなんなのか、加藤氏の著書『元手30万円からわずか3年でFIREを叶える爆益トレード 黄金のスキャルピングFX』(KADOKAWA)から紹介します。
月収200万円を超えた…年齢・性別・経歴は無関係〈FXで成功する人〉の共通点【FXのプロが解説】 (※画像はイメージです/PIXTA)

「FX成功者に共通する」と考えられるアイスバーグ・モデルの解説

まず、一番上の「D:成果」については分かりやすく、FXの世界では、「収入、利益率、勝率」などが、ここに該当するでしょう。

 

このDは、氷山で言うと水の上に出ている部分、つまり、数字として目に見える部分であるのがポイントです。

 

次に、「C:スキル」について。これはFXで言うと、勝てるトレードを行うための「トレードスキル」となり、より具体的には、「トレード手法、資金管理、トレードメンタル」の3つ(=トレードの3M)が代表的なものとなります。

 

この3つのうち、トレード手法と資金管理に関しては、例えば「EMA13を使っている」や、「資金管理2%ルールを使っている」のように、言語化・数値化ができる部分が多そうですね。ですので、その部分は、水面上に見える形で表記しました。

 

一方で、トレードメンタルに関しては、一部は言語化などができますが、思考していることの全てが、見える形で現れるわけではないので、水面下にあるような状態で表記しています。

 

また、“トレードメンタルの位置づけは、トレード手法・資金管理よりも上”という内容から、水面下の部分で大きめに表現するのが妥当でしょう。

 

最深部にある「マインドセット」の重要性

そして、3つめが「B:行動」です。行動に関しても、その全てを可視化できるわけではなく、トレードスキルよりも、もっと広い概念となるため、スキルよりも一段下の要素となります。

 

最後に、4つめが「A:マインドセット」です。これは一言で言うと「FXでFIREは達成できる!」という“心構え”になります。

 

私たちがFXをする理由の“根幹”となるものですね。この心構えについては、“最も抽象的であり、外に見えづらい”要素であるため、一番下の階層となるでしょう。

 

ちなみに、「信念」「セルフイメージ」なども、ここで言うマインドセットに含んでいます。

 

さて、ここまで、成功するトレーダーの「アイスバーグ・モデルの4階層」を見てきました。このモデルこそが、多くのFX成功者の中に見た「共通点」となります。

 

ここから何が言えるかというと、

 

「まず、正しいA:マインドセットがあることが、全ての根幹。目的に向かう確固とした心構えがあるからこそ、必要なB:行動をおこし、それを習慣化することができる。習慣化された行動によって、課題解決のためのC:スキルを培うことができる。十分な能力を身につけることで、FXによるD:成果(=利益率)が得られる」

 

そうした1本の道筋である、ということです。つまり、水面下にある重要度の高い下の階層から、順番に影響が発生していって、最終的に、目に見える成果として現れるわけです。

 

 

加藤 ムネヒサ

専業トレーダー