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「つみたて投資枠」は少額から始められていつでも換金可能

新NISAには、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類があります。
「つみたて投資枠」は、皆さんが「これはお金が増えそうだな」と思った投資信託を選び、定期的に(たとえば月に1度)買い続けるというスタイルです。1年間に購入できる上限は120万円なので、仮に月に1度であれば、毎月10万円ずつ買い付けることができます。
もちろん、この金額は皆さんのマネープランにあわせて設定してください。金融機関によっては、100円以上1円単位で始めることができます。
お子さんの教育費がかさむ時期は投資額を減らし、大学を卒業して手が離れたら増額するなど、ライフステージに合わせた運用ができます。また、場合によっては買い付けを休止することも、急に現金が必要になった場合には売却も可能です。
投資信託の選び方
「投資信託は買ったことがないから、どれを選んだらいいのかわからない」という人も多いでしょう。安心してください。「つみたて投資枠」では、金融庁がオーソドックスでわかりやすい銘柄をピックアップしています。
簡単にいうと、「これからは日本が巻き返す」と思えばTOPIXや日経平均株価などに連動する銘柄を、「やっぱり世界をリードするのはアメリカでしょう!」と思えばS&P500と同じような動きをする銘柄を、「20年以上運用するのが前提なのでバランスが大切だ」と考える人は世界の株で運用する銘柄を選ぶといいでしょう。
現在アメリカや世界の株が人気ですが、新興国株などリスクがある分、より良いパフォーマンスを目指して運用する銘柄もあります。銘柄は多数あり、つみたて投資枠の対象銘柄は約300本となっています。
つみたて投資枠なら、運用にかかるランニングコストも抑えられる
投資信託には、保有している間かかり続ける「信託報酬」というコストがあります。
たとえば、信託報酬が1.5%の投資信託を100万円購入した場合、仮に運用が鳴かず飛ばずの横ばいでも、年間1万5,000円ほど差し引かれてしまいます。長期投資が前提の資産運用なのに、このコストは大きな負担といえるでしょう。
しかし「つみたて投資枠」ならこの点も心配無用。「つみたて投資枠」対象商品の多くはこの信託報酬が0.5%以下に設定されており、最近では0.1%未満のものも増えています。さらに、「つみたて投資枠」では購入手数料がかかりません。
利益に対して税金がかからない、信託報酬が低い、しかも購入手数料はゼロ。新NISAのつみたて投資枠はメリットが多いといえるでしょう。