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株価は常に上下する…つみたて投資で重要な「心構え」

しかし、「つみたて」というワードに惑わされないでください。「つみたて投資枠」は「つみたて預金」ではなく、あくまでも投資信託を買い続ける仕組みです。
投資信託は株や債券で運用するため、常に価格が上がったり下がったりしています。
したがって、仮に毎月投資信託を買い続け、100万円購入した時点でリーマンショックのような株価大暴落に見舞われた場合、100万円だったお金は半分ほどに目減りしてしまうかもしれません。背筋が凍ってしまいますね。しかし、ここで大切なのは「長期投資」の心構えです。
わかりやすいシミュレーションがあります。2003年1月から2022年12月までの240ヵ月、毎月末に世界株式で運用する投資信託を1万円ずつ買い続けました。2008年秋にリーマンショックが訪れた際、それまでの購入金額70万円は大きな評価損を抱え、その後4年間、買い付け金額を上回ることができませんでした。
参照:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」(P.5)
しかし、経済は構造を改革し、新陳代謝を繰り返しながら成長します。リーマンショックが起きた際にも、財政出動や金融政策のバックアップがあり、株価はなんとか回復しました。そして2022年12月、トータル240万円購入した投資信託は、690万円に増えていたのです。
株は常に動くものですから、損失を被ることも多々あります。アメリカの大手企業の株価ですら、3年に1年は下落する時期があることが多いといわれています。
しかし、20年以上運用していれば、過去の実績ではあるものの、おおよそ満足のいく結果になっています。「つみたて投資枠」も、運用のセオリーでは、20年以上継続していればある程度安定し、それ以降は購入金額を上回るところで上下するといったイメージです。時間を味方につけましょう。