(※写真はイメージです/PIXTA)
お金と向き合うことから逃げない
昨年の特別支出の合計金額を算出できたら、それを予算の土台にします。さらに、今年予定されている入学式や両親の還暦祝いなどのライフイベントにかかる費用をプラスし、1年~5年間の特別支出の概算額を把握しましょう。
金額がわかったら、2人の収入から毎月どのくらい準備したらいいかを割り出します。そして特別支出用の口座を準備し、2人の収入が入ったら特別支出用の貯蓄をしていけば、普段、節制して暮らしているのに家計が回らなくなるということはなくなるはずです。
2つのケーススタディのどちらも原因がわかってしまえばすぐに改善できるものです。でもお金と向き合うことから逃げ、いつまでも面倒がって家計管理を先送りにすると、漠然とした不安をずっと抱えることになります。何事も少しずつできることから取り組んでみましょう。
また支出の1つ1つを節約することに注力するのではなく、未来に向けての貯蓄を「先取り」して順調に資産を増やす「しくみ」をつくってくださいね。そうすれば、ただでさえ子育てで忙しい毎日の終わりに、レシートとにらめっこしながら家計簿をつけるという作業をしなくてもお金は自然に貯められると思います。
伊達 有希子
フィナンシャル・プランナー