退職金を充実したセカンドライフへの第一歩にするために

佐藤さんは遅ればせながら、信頼できる友人から紹介してもらったファイナンシャルプランナーに相談し、これからの生活と老後資金のシミュレーションを行いました。

大金を失ったものの、現在も約1,500万円の貯蓄と、夫婦で月30万円の年金があります。年金の範囲内で暮らせるよう生活を見直し、旅行や趣味も回数と予算を決めて、計画的に楽しむことにしました。

投資については、慌てて解約をするよりも上がるのを待ったほうがいいというアドバイスをもらい、今のところは静観しています。

退職金は「第二の人生のための資金」であり、「長く安心して使う」ことを意識することが大事です。しっかり計画すれば、安心して楽しいセカンドライフを送ることができます。

「退職して落ち着いたら考えよう」ではなく、退職前から計画を立てることが後悔しないカギです。「老後の安心を得るライフプラン」と「退職金の使い方」を計画することが、充実したセカンドライフへの第一歩となるでしょう。

伊藤 寛子
ファイナンシャル・プランナー