『丸亀製麺』はなぜうまいのか?

出所:
[画像1]『丸亀製麺』の「明太釜玉うどん」 出所:『国民的チェーンめし研究 〇〇の△△はなぜうまいのか?』(カンゼン)より引用

イラスト:蒼井すばる

『丸亀製麺』は香川県丸亀市に店舗がない――。そんなトリビアなどどこ吹く風で、全国的うどんチェーン店による讃岐うどんの再現性はすこぶる高い。それを支えているのは、6点もの押しポイントがある「すごすぎる麺」だ。

『丸亀製麺』との出会い

『丸亀製麺』を初めて食べたときの衝撃は今でも忘れられない。僕は子どもの頃、四国に住んでいた関係で、本場香川のうどんで育った。社会人になってからも、香川にレンタカーで遠征旅行をして一日10軒近くを回る食べ歩き旅行をしていたこともあり、讃岐うどんに対する経験値は高いほうだと自負している。

東京でもかなりの数の讃岐うどんの店舗を巡ったけれど、本場香川に近いクオリティを感じられる店はそれほど多くない。そのことからも、「やはり讃岐うどんの美味しさは、香川の気候・水などによって作り上げられるのかもしれない」と、半ば諦めに近い悟りを開いた気になっていた。

そのことからも、「大手チェーンが本場香川の味わいを再現することは難しいだろう」とぼんやり考えていたから、『丸亀製麺』に積極的に行くことはなかったのだ。しかし『丸亀製麺』を知った今、タイムマシンに乗って過去の自分に正座をさせて説教をかましたい。なんといっても麺がすごい、すごすぎる。あり得ないくらいすごいのだ……。

出所:『国民的チェーンめし研究 〇〇の△△はなぜうまいのか?』(カンゼン)より引用 イラスト:蒼井すばる
[画像2]『丸亀製麺』創業/2000年、1号店/加古川(兵庫県加古川市)、店舗数/約840 出所:『国民的チェーンめし研究 〇〇の△△はなぜうまいのか?』(カンゼン)より引用
イラスト:蒼井すばる