
いまからできる将来のための対策
令和7(2025)年は、令和6(2024)年の財政検証に基づいて年金改正が行われます。年金改正の一つに、65歳以上で働きながら老齢厚生年金を受け取る場合、年金額の一部支給停止になる在職老齢年金の基準の見直しが検討されています。そのほかに、高所得層の厚生年金保険料引き上げも想定されているのです。年金改正によって多くの人にプラスの影響があることを期待します。
井上さんは現在50歳です。ご自身やご家族の望まれる将来生活設計を実現するためには、資産形成についてもよく考えていかれることが大切だと思います。ご家族のライフスタイルに合わせて、いつごろ、どのくらいのお金が必要になるでしょうか。収入と支出を管理し、必要な金額目標を設定し、資産形成を進めていくことをアドバイスしました。
〈参考〉
全国健康保険協会「標準報酬月額・標準賞与額とは?」
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat320/sb3160/sbb3165/1962-231/
日本年金機構 厚生年金保険料率
https://www.nenkin.go.jp/service/kounen/hokenryo/ryogaku/ryogakuhyo/20200825.files/R06ryogaku.pdf
日本年金機構「Q ボーナスからも厚生年金保険の保険料は徴収されていますが、それもこの金額の中に含まれているのですか。」
https://www.nenkin.go.jp/faq/nteikibin/teikibinkisainaiyo/nofugaku/20140602-02.html
厚生労働省「公的年金って将来も十分な給付ができるの?」
https://www.mhlw.go.jp/nenkinkenshou/document/pdf/future_enough_a3.pdf
第16回社会保障審議会年金部会 令和6(2024)年財政検証結果の概要
https://www.mhlw.go.jp/content/001270476.pdf
藤原 洋子
FP dream
代表FP