ストレスや食生活などさまざまな原因で便秘に悩む人が増えています。なかには便秘が常態化し「便意を感じない」という人もいるかもしれません。しかし、便意を感じないということは人間にとって「危機的状況」といっても過言ではないのです。そこで、松生クリニック院長の松生恒夫氏の著書『腸にいい習慣ベスト100』(総合法令出版)著者の「10の質問」で、あなたの腸の状態をチェックしてみましょう。
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“便意の喪失”が「大病」を招く!?…あなたの腸が「危機的状況」かどうかわかる10の質問【医師が解説】
便意は「健康な腸」のバロメーター
排便のタイミングは、食後に結腸の大ぜん動が起こる朝・昼・夕の3回といわれています。
もし、このタイミングで便意を我慢してしまうと、次第に便意をもよおす直腸・結腸反射が起こらなくなり、便意がなくなってしまいます。我慢を繰り返すことで、神経の働きが鈍くなり、便秘が悪化します。
朝はなるべく早めに起きて、朝食を摂り、トイレに入る時間をつくりましょう。
便意を我慢すると、便秘の重症化のきっかけになることがあります。便意を我慢すると、便を押し出す命令が腸に出されません。このような生活が長く続くと、便意を感じることができなくなってしまうのです。
便意消失のため下剤を使い、下剤を使うから腸の機能が低下し、便秘になり、また下剤を使い腸の機能が低下する……このような悪循環に陥ってしまうのです。
便意は腸が健康に機能しているバロメーターでもあるのです。便意をもよおしたら、なるべくそのタイミングでトイレに行って、きちんと排泄するようにしましょう。
松生 恒夫
松生クリニック
院長