さまざまな理由から便秘に悩む日本人は多い一方、「いつものことだから」と諦めている人も少なくありません。しかし、便秘は肌トラブルや痔といった身体症状だけでなく「心」にも悪影響を与えるため、放置はNGです。そこで、便秘に悩む人に食べてほしい“ある食べもの”を紹介します。松生クリニック院長の松生恒夫氏の著書『腸にいい習慣ベスト100』(総合法令出版)よりみていきましょう。
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「便秘」と「うつ病」の意外な関係…腸も心も晴れやかにする“一度に二度おいしい”食べ物とは?【医師が解説】
便秘は高血圧につながる可能性も
便秘気味だからといって、トイレで長時間に渡り強くいきんでしまうと、高血圧を引き起こしやすくなるときがあります。真冬のような寒い日に強くいきむと、脳卒中を起こす可能性もあります。
また、高血圧を治療するための降圧剤(利尿剤)を服用すると、利尿作用で体内の水分が減った分、便が硬くなることもあります。排便がスムーズだといきむこともあまりなくなるので、血圧は安定するかもしれません。
便秘解消には「サツマイモ」を
昔から「おならが出やすい食べ物」などといわれているサツマイモは、食物繊維が豊富で、排便にも向いている食材です。食物繊維のほかに、“ヤラピン”という成分が含まれているのですが、これが便を軟らかくする効果をもっています。
また、腸のぜん動運動を促進させるため(だからおならが出やすくなる……)、便秘解消にはよい食材なのです。
松生 恒夫
松生クリニック
院長