近年、急激な物価上昇が世界的な問題となっています。日本でもこの2〜3年で生活費などの出費額が増えているほか、国内における社会保険料の増加や物価上昇による実質的な可能消費額の減少など、不安は後を断ちません。2025年はどのように家計不安を乗り越えればよいのでしょうか? 本記事では、家計不安を解消するための手段としての「FXによる資産形成」について、株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏が解説します。
年金の目減り・物価高・社会保険料上昇…2025年の家計不安に備える!「少ない元手で早く資産を増やす」方法 ※画像はイメージです/PIXTA

運用の基本はリスクマネジメント

投資全般で大切なことはリスク管理を徹底することです。FXも同様にリスクマネジメント能力がなければ、相場の荒波にのまれてしまいます。また、安定的な利益を出し続けるプロトレーダーと不安定な収益で困惑している初心者トレーダーの根本的な違いは、リスクマネジメント能力の習熟度の差ともいえるでしょう。

 

FXで資産運用を行う際に最も重要なリスクマネジメントのひとつは、利確と損切りの位置を明確に設定して、指定したルールどおりに売買を行うことです。事前に設定した価格をもとに最後までトレードできれば問題ありませんが、多くの初心者トレーダーは相場の流れが自分にとって不都合になってきた場合、事前に設定した価格を変更してしまいます。

 

小さく損切りできるはずだったトレードがより大きな損切りになったり、含み益がなくなるのを怖れるあまり想定よりも小さい利益でトレードを収めてしまったりすることがあります。このような想定に反した行動を取ってしまうと、どれだけトレードスキルが高くても、安定的なトレードはできません。FXで資産運用をする場合は徹底的なリスクマネジメントが求められるのです。

自分に合った資産形成を

今回は、世界情勢が不安定な現代で、FXが将来の不安を解決できるのかどうかを考えました。プロトレーダーとしての見解は、リスクマネジメントを徹底したうえでFXを用いて運用をするのであれば、将来的な不安を解消する資産形成が期待できるでしょう。

 

レバレッジを活かして手持ちの資産以上の取引ができるメリットと、トレードルールを徹底しなければ想定以上の損失を被る可能性があるデメリットをしっかりと意識する必要があります。漠然とした将来の不安からFXを始めた人は、ぜひ自分の経験値に合わせたレバレッジで、一回のトレードで最大限の学びを得る努力をしていきましょう。

 

 

清水 一喜

株式会社ソーシャルインベストメント

執行役員