行き過ぎた水際作戦で、77歳独居女性「生活保護」に拒否感
仕事を辞めてから、年金だけで何とかやりくりしてきましたが、物価高がじわりじわりと佐々木さんを苦しめます。特に、昨今のお米の値上げは厳しいといいます。
――米さえあればと思っていましたが……最近は食べ物もろくに買うことができません
総務省統計局『小売物価統計調査』によると、2024年10月、米5キロは全国平均3,473円。9月から14%以上の値上げとなりました。12月3日に米の生産者、集荷団体、卸売業者等が参加して行われた「米産業活性化のための意見交換」では、卸売業者から「米が確保できない」「さらに価格は上がる」という声が聞かれました。私たちの食卓は、さらに厳しい状況になること必至です。
佐々木さん、食事もままならないなか体重も減少。夏から5キロほど瘦せてしまったとか。それに伴い、体調を崩すことも多くなり、寝込むことも多くなったといいます。
――この6畳のボロアパートで死んでいくしかないのかね
ここまで困窮していても、佐々木さんは頑として生活保護の申請には後ろ向きです。しかし、話を聞いていくと、仕事を辞めたあと、一度、生活保護を申請しようと考えたことはあるといいます。ところが救いを求めて相談しにいったところ、担当者から不適切な対応をされたとか。
――まずは親族に助けを求めてくださいよ
――いないの⁉ いるでしょ、ひとりぐらい
――働けないというけど、噓なんじゃないの
――高齢者なら簡単に受けられると思ったら迷惑です
――もともと税金なんですよ、生活保護って
「なぜ、相談に行っただけなのに、こんなことをいわれなきゃいけないのか」。以来、生活保護は頑として拒否しているといいます。
とはいえ、佐々木さん、このままでは最悪の事態も考えられます。地域の民生委員の働きかけで、もう1度生活保護を申請しようと考えているといいます。
一部の福祉事務所で「水際作戦」と呼ばれる対応が行われ、申請者に対して不適切な対応がとられることも。厚生労働省は「申請権の侵害は絶対にいけない」とことあるごとに強調し、福祉事務所の職員に対する研修の強化や地域社会との連携強化など、対応がとられています。それでも一部の福祉事務所や、担当者レベルで行き過ぎた水際作戦は続いているようです。
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」来場登録受付中>>
[参考資料]