(※写真はイメージです/PIXTA)
月3万円の小遣いで、必死にやりくりをしていたが…
「お父さんには悪いねって、一応は後ろめたさもあったみたいです。それならせめて、僕の小遣いをあと1万円でも上げてほしかったですよ」
都内のメーカーで働く小林賢治さん(53歳・仮名)は、苦笑いを浮かべながらそう語ります。小林さんの現在の年収は約900万円。同世代の平均値と比較しても高い水準であり、専業主婦の妻(50歳)と、都内の私立大学に通う長女(20歳)との3人暮らし。住宅ローンはあと10年ほど残っているといいます。
小林さん自身は、数年前に「今後の教育費やローンのために」と妻から頼まれ、毎月の小遣いを4万円から3万円に減額されていました。昼食代や趣味のゴルフを節約しながら、家族のためにと日々やりくりを続けていたといいます。
ところが、ある日、妻に預けている貯蓄口座の残高を確認した際、異変に気が付きます。貯蓄がまったく増えていなかったのです。
「将来のためにと、小遣いが1万円引かれていた。当然、貯金は増えているはずでしょ」
妻を問い詰めたところ、妻と娘はここ数年、特定の男性アイドルグループの「推し活」に熱中しており、遠征費やグッズ購入、CDの大量購入などの費用として、小林さんに黙って貯蓄を取り崩していたことが判明しました。その総額は3年間で200万円を超えていました。
小遣いを削って耐えていた小林さんは思わず、「ふざけるな! 俺が稼いだ金だぞ」と声を荒げてしまったといいます。しかし、妻と娘は平謝りするばかりで、決して小林さんを軽視していたわけではないようでした。
娘のスマートフォンのメッセージアプリには、妻から「お父さんには悪いから、今回の遠征のことは内緒ね」という、後ろめたさを覗かせるやり取りが残されていました。