都内・中小企業に20年強勤めたサラリーマン「退職金400万円」を手に…
9月27日、大逆転で石破新総裁が誕生すると、株式市場が反応。週明けの30日、日経平均株価は一時2,000円以上も値を下げ、先週末よりも1,910円安い、3万7,919円で取引を終えました。これは過去5番目の下落幅だとか。それに伴い、ネット上では「石破ショック」の言葉と、何とも将来を悲観する言葉であふれています。
――やっぱり投資なんてやるんじゃなかった……
そういうのは、退職金で投資を始めたばかりだという佐藤浩一さん(仮名・60歳)。先日23年ほど勤めた都内中小企業を定年退職。継続雇用制度で契約社員として引き続き働いています。
東京都産業労働局による『中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)』によると、定年退職金のモデル退職金は大卒で1,091.8万円、支給月数は18.3ヵ月。高卒では604.6万円で、支給月数は17.5ヵ月。また勤続25年では、大卒で578.2万円で支給月数は15.1ヵ月、高卒で465.6万円で支給月数は14.6ヵ月。勤続20年では、大卒で414.7万円で支給月数は11.8ヵ月、高卒で328.4万円で支給月数は11.4ヵ月でした。
佐藤さんの定年退職金は400万円ほど。平均的なところでしょうか。
――定年を境に月収は23万円ほどに。前の7割くらいかな。手取りだと18万円ほどだよ。貯金は諦めるレベルだよ
これから先、どれくらい働けるかわからないけれど、将来を考えるならお金を貯めたい。でもそれも難しそう……そんなときに聞いたのが「新NISAが始まる」というニュース。
――よくわからないけど、投資を始めるならいまだ! とか、よく目にしました
これまでは余裕はなく、投資なんて無縁の世界だと思っていたといいます。しかし定年を機に、多いとはいえないまでもまとまったお金(退職金)がある――そんなときに聞いた「投資するなら始めどき」というニュースに、俄然、興味がわいてきました。
――今の自分なら投資ができるのでは