福岡県の県庁所在地である福岡市は、人口増加や再開発プロジェクトなどに伴い不動産市場が急速に発展しており、不動産投資の魅力的なエリアとして注目されています。本コラムでは、福岡市の不動産市場の現状や不動産投資の際に注意すべきポイントについて詳しく解説します。

福岡の不動産投資の還元利回り(キャップレート) 

(画像:PIXTA)
(画像:PIXTA)

 

還元利回り(キャップレート)とは、投資の収益性を評価するための指標で、不動産が生み出す純収益を購入価格で割った値を指します。

 

三菱地所リアルエステートサービスのレポート(ニッセイ基礎研究所が推計)によると、2023年時点での各アセットタイプの還元利回りは以下の通りです。

 

・オフィス:3.4%(前年比▲0.2ppt)
・住宅:3.9%(前年比▲0.2ppt)
・商業施設:3.6%(前年比▲0.2ppt)
・ホテル:4.3%(前年比▲0.1ppt)
・物流施設:4.1%(前年比▲0.2ppt)

 

出典:三菱地所リアルエステートサービス「福岡不動産市場レポート(2024年7月時点)」

 

このように、オフィス、住宅、商業施設、ホテル、物流施設のいずれの利回りも前年を下回っています。多くの場合、キャップレートの低下は不動産価格の上昇を意味します。そのため、このデータでは福岡の不動産需要が高まっていることが推測されます。ただし市場は常に変化しているため、ご自身で最新情報を確認するようにしてください。

 

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