倫子から見た「まひろ」の変化

――彰子に仕えるまひろについて

年齢の変化だったり、時の流れの変化だったりというものは感じましたかね。あのころのまひろさんではない。服装もそうですし、たぶん殿(藤原道長)から聞いているお話だったりとかで、物を書くということで、認められるじゃないですけど、そういう方って。

たぶん、サロンのときも認めてはいたと思うんですけど、その中でまた再会できたということが、大きく違ったかなと思いますね。

(C)NHK
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娘・彰子を「いけにえ」として入内させた倫子が報われた瞬間

――彰子の懐妊について

うれしいですよね。あんなに幼かったころに、倫子もそれなりの覚悟を決め、道長についていき、自分の愛する子どもを、いけにえとしてという形で入内させ、やっぱりうまくいかなかったことのほうが多いので。若いころですし。

それがこういうふうに明るくなったりとか、帝(みかど)の寵愛(ちょうあい)をきちんと受けることができて、子どもができるっていうことは本当に喜ばしいし、夫婦としての一つの目標が、やっと叶(かな)ったなっていう感じがしましたね。