俳優の吉高由里子さんが主演する大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合・午後8時)の第42回「川辺の誓い」が11月3日(日)に放送され、出演者の撮影現場からのコメントが聞ける「君かたり」が公式サイト内で更新された。今回は、藤原道長の兄で藤原道綱を演じる上地雄輔さんのコメントを紹介する。(※読みやすいようにコメントを一部編集・修正しております)
怪文書にあった道綱の名前
――怪文書に道綱の名前があって
怪文書がきているのは噂では聞いていたとは思うんですけど、まさか最初に自分の名前が挙がるとは思っていなかったですし、まず本当に驚いたしすごくショックだったっていう気持ちと、あと不安にかられた気持ちもあったと思うので、道綱は本当に純粋に道長のことを弟として本当にかわいがっているので、すごく「どうしよう どうしよう」っていう不安な思いでいっぱいだったと思います。
ふがいない兄ではあるけれど…
――釈明する道綱
純粋に「あれは違うからな」っていうことを伝えに行ったとは思うんですけれども、本当に本能のまま動く人間であり、損得を気にしないで誰かを蹴落とそうだとか、のし上がろうって気持ちがそこまでない人間だと思っているので、誰かの顔色をうかがうとかもあまりないですし、
ただ大好きなかわいい弟の道長に対して「あれは違うからな」っていうこと、真実を伝えに行きたかったんだと思いますし、逆に不安になって道綱が道長に対して「もしかしたら疑われているんじゃないかな」って不安になるのも、道長を信じていないわけではないですけど、そういう怪文書でいろんなことが起こる時代でもあったので、慌てた部分はもちろん正直あったと思うんですけど、改めて自分のことばで目を見て伝えたかったていう気持ちを兄として、ふがいない兄ではありますけど、本能のまま「絶対会いに行って伝えるんだ」っていう気持ちを大切に向かいました。
「自分の思いはちゃんと伝えなきゃいけない」と思ったっていうのがたぶん道綱であり、そこでもしかしたらみんなに疑われちゃうかもしれない、そんなわけないのにって不安に思ってしまう弱さというか、かわいらしさというか人間らしさも道綱だと思うので、その道綱らしさをしっかりと弟夫婦に言いに行ったという感じですね。
(道長が)病にかかっているにも関わらず、行ってしまうっていうのは道綱だなって思いました。