29日17時現在、大型の台風10号は、長崎県雲仙市付近を自転車並みの速さで北上。各地で激しい雨となっています。今後も猛烈な雨風が予想されていますが、万が一のときの備え、できているといえますか?
私たち、ツイているね!世帯年収1,500万円〈子のいない夫婦〉相続でマイホームゲットも「大型台風襲来」で大損害「こんなはずでは」 (※写真はイメージです/PIXTA)

マイホームが水害被害にあった「子のいない夫婦」…台風10号で記憶がフラッシュバック

29日現在、強い台風10号は九州を暴風域に巻き込みながら北上。九州のほか、四国でも非常に激しい雨が降っています。30日にかけて西日本で猛烈な風が吹き、九州、四国、東海地方では30日にかけて線状降水帯が発生し、災害危険度が急激に高まる可能性があり、気象庁は厳重に警戒するよう呼びかけています。

 

大型台風の襲来に「また、あのときのツライ記憶が……」という山本直樹さん(43歳・里美さん(40歳)夫婦。大雨が降るたびに、マイホームが水害被害にあったときのことを思い出すといいます。

 

ふたりが結婚したのは10年前。当初から「子どもをもたない」と決めていたといいます。国立社会保障・人口問題研究所『第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)』によると、「理想の子どもの数」は平均2.25人。緩やかに減少傾向にあります。

 

また結婚持続期間15~19年夫婦の「完結出生子ども数」の分布についてみていくと、「0人」が7.7%、「1人」が19.6%、「2人」が50.6%、「3人以上」が21.6%でした。理由はさまざまにせよ、子どもがいない夫婦は、なんら珍しいカタチではありません。

 

理想の子ども数をもたない理由としては「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」が最多で52.6%。お金が理由となるケースが半数を占めます。

 

【理想の子どもの数をもたない理由】

1位「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」52.6%

2位「高年齢で生むのはいやだから」40.4%

3位「ほしいけど、できないから」23.9%

4位「これ以上、育児の心理的・肉体的負担に耐えられないから」23.0%

5位「健康上の理由から」17.4%

6位「自分の仕事(勤めや家業)に差し支えるから」15.8%

7位「夫の家事・育児への協力が得られないから」11.5%

 

山本さん夫婦の場合、子をもたない選択をしたのは「お金」。共働きで世帯年収は1,500万円ほどですが、多趣味のふたり、できるだけ自分たちのことにお金を使いたいと考えていたといいます。また、いわゆるバリキャリの里美さん。出産を経験し、キャリアが停滞している諸先輩方をみて、どうしても子どもをもつことに積極的になれなかったといいます。その考えに、直樹さんも賛同。夫婦で話し合って「子どもをもたない」という選択をしたといいます。