AIを駆使した外観検査
最後は異物混入対策に関する最新システムのご紹介。フツパー(本社:大阪市淀川区)が提供する「メキキバイト」は、製造現場の外観検査の自動化と品質管理の強化を支援するソリューションです。検査の自動化、省人化、検査精度向上だけでなく、検査結果のデータ化、管理図への変換などを行う品質管理機能を標準搭載。管理図から品質の傾向分析を行い、不良原因を特定することで、そもそも不良を出さない工場作りをサポートするなど、フードロスや生産工数削減へも寄与することが期待できます。
メキキバイトは、食品機械業界において貢献した企業に贈られる第3回FOOMAアワード審査委員会賞を受賞するなど、業界内でも大きく注目されています。このように検査だけにとどまらないワンストップのシステム&サービスはこれからのスタンダードになっていくに違いありません。
いかがでしたか? 食品を生み出す製造機器の技術は食文化の多様化やグローバル化にともなって、可能性は無限大に広がりつつあります。和食が世界中いろいろなシーンで花開く時代もそう遠くはありません。
今回ご紹介した事例はごく一部ですが、様々な技術が進化し融合することで、食の安全・安心はますます深まっていくのではないでしょうか? もちろん私たちがそれらを理解していく姿勢も大切ですから、日々の情報発信に関心を寄せていくことにしましょう!
<著者>
スギアカツキ
食文化研究家。長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを幅広く学ぶ。在院中に方針転換、研究の世界から飛び出し、独自で長寿食・健康食の研究を始める。食に関する企業へのコンサルティングの他、TV、ラジオ、雑誌、ウェブなどで活躍中。